見出し画像

【重さから速度へ】トレーニング効果を最大にするVelocity Based Trainingとは?

今回はVBTというトレーニング方法をご紹介します。

多分多くの人が筋トレをする際に、重さを基準にしてトレーニングされているかと思います。
例えば〇kg〇回〇セットのような。
ただし、今回ご紹介するVBTは、重さを基準としません。

では一体何を基準にするのか?また今までのトレーニングとどちらが効果的なのか?を簡単にまとめていきます!

VBTとは?

VBTとは、

Velocity Based Training

の略で、日本語訳すると速さを基準としたトレーニングということになります。

私達が普段行っているで重さを基準にするトレーニング方法は、

PBT(Percentage Based Training)

といい、1RMの〇%を〇回のような方法で重さを基準として負荷を設定しています。


近年ではPBTよりもVBTの方が良くない?と言われていますが、なぜVBTがいいのか?また、逆にPBTの何がいけないのか。

詳しくみていきましょう!!


従来のやり方の問題点

指摘されている問題として、

❶1RMは日々変動する
❷1RM測定には危険が伴う
❸1RMの信頼性
➍疲労に対するコントロールが難しい

が挙げられます。

1RMは日々変動する

これは皆さん実感があるのではないでしょうか?

同じ重さであってもある日は10回挙がったけど、別な日には8回しか挙がらなかった。
なんて経験があるかと思います。

要はその日の気分や疲労度、様々な要因によって1RMは変動するということです。

なのでその日その日で適切な重量が変わるので、それに対応できないのが問題点の1つ目です。

1RM測定には危険が伴う

ベンチプレスやスクワットやデッドリフトのBIG3と言われる種目は強度が高くなると姿勢が乱れやすいです。

ベンチプレスで腰を反りすぎた、デッドリフトで腰が丸まったことによる腰痛も頻繁に生じます。

このように1RM測定には怪我のリスクが伴うため、頻繫に行うのはかなりハイリスクになる可能性が高いです。

1RMの信頼性

1RMはトレーニング経験値によって信頼性が変わります。

BIG3は単なる筋力だけでなく、経験値も大事になってきます。
トレーニングに慣れていない選手は筋力があっても、効率的な挙上方法が分からないため、1RMは低くなりがちです。

さらに1RM測定を行う頻度には限界があります。
そのため今行っている重量というのは数ヶ月前の1RM測定を基準にしているわけです。

しかし、1RMのその間の変化に対応することができないため、それも問題点の1つになり得ます。

疲労に対するコントロールが難しい

先ほどの1RMは日々変動するというのと似ています。

疲労によって1RMが低下している時にも普段の重量設定でトレーニングを行うため、想定以上に疲労が蓄積してしまいます。

オフシーズンであればそこまで問題にはなりませんが、インシーズンでの疲労の蓄積は大きな問題となります。

そのためPBTはその日の疲労に対応しにくいトレーニング方法といえます。

VBTの特徴

重複する部分もありますが、VBTの特徴としては、

ここから先は

1,527字 / 2画像

・365日理学療法に関する情報をお届け! ・過去コンテンツ!1000コンテンツ以上読み放題! ・コラム・動画・ライブ配信であなたの「知りたい」をお届け!

365毎日お届けするマガジン!現在1000コンテンツ読み放題、毎日日替わりの現役理学療法士による最新情報をお届け!コラム・動画・ライブ配信…

育成年代のフィジカルサポートの環境改善に使わせて頂きます!🙇 皆さんの力で日本サッカーを発展させて行きましょう🔥