【治りにくいの代名詞】現場で悩む腱障害に挑む ー病態把握ー
こんにちは!
イクサポです!!
昨日夜に足関節捻のセミナーを実施しました!!
僕の方からは傷害予防についてお話させて頂きました。時間関係で短くなってしまったので、改めて公式LINEで色々お伝えしていく予定です!
100人以上の方が参加してくださり、非常にありがたい時間でした!
アーカイブ購入もできるので、見逃した方はぜひ見てみてくださいね!
さて、今回は腱障害について書いていきます!!
アキレス腱や膝蓋腱の痛みは多くのランナーやジャンプを多用するスポーツ(バスケやバレーボール)で悩みの種となっています。
なぜかというと
です。
腱は筋肉とは別の構造体であるため、リハビリテーションの進め方も異なります。病態をしっかりと把握した上で進めていく必要があります!
今回は、そんな腱障害の病態把握の部分をお伝えしていきます!
それではいきましょう^ ^
腱の構造
腱は筋と骨を結ぶ強靭な結合組織で、筋の収縮力を骨格へ効果的に伝達するものです。筋腱移行部では腱は筋細胞と強固に結合し、骨への付着部では骨膜の結合組織とつよく癒合し、一部は貫通線維となって骨皮質に強固に付着します。
一般的に筋の腱は円形に近い索状構造であり、内・外腹斜筋の腱のように扁平なものは腱膜と呼ばれます。腱は牽引力に対して強力で、生理的断面積1平方cmにつき約500kgの張力に耐える能力を有します。
筋腱移行部の近傍には固有感覚受容器であるゴルジ腱器官があり、これは小嚢に包まれた数本の腱線維からなり、筋が伸張されたときの情報を求心性神経のIb線維を経由して脊髄に伝達するものです。
腱は約75%のコラーゲン線維と5%の弾力線維からなり、少数の腱細胞や血管・神経が分布しています。腱原線維は集合して線維束となり、これが腱内結合組織で結ばれて腱束になります。この腱束の被膜を外腱周膜といいます。
構造上、腱が一直線に走行する部分では、弾性のある疎性結合組織に包まれ、筋膜などに接しています。
腱に接している腱傍織は腱とともに動き、外側の腱傍織は筋膜に付着して動きません。そして骨や関節の部分などで腱が方向を変えるところには腱鞘があります。
腱鞘は腱を覆う滑膜層と外層の繊維層からなり、腱上膜は腹膜様の構造を示し、腱間膜で結ばれ、内部に滑液があります。また腱間膜からの神経・血管が入ります。腱鞘が滑車の働きをして、腱が方向を変化するときに弓弦様になるのを防ぐ役割を持ちます。
腱はそもそも血管・血行が少ない組織です。ということは、怪我をしても「出血」が少ないということです。
「血が出ないのはいいことやん」と思うかもしれませんが、人間の体は出血があることで修復機転(身体を治そうとする働きやそのきっかけ)が起こるので、少なすぎる出血は適切な修復機転が得られにくく、結果として「治りきらずに次のダメージをくらう」となります。
これが腱の怪我の治りにくさを作っています。
腱障害の病態
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