クローズアップ現代 空き家投資に思うこと
先日、クローズアップ現代で空き家を利用した投資方法の紹介がありました。大都会の地価が高いのは周知の事実ですが、田舎で築50年程の狭い古い空家であれば投げ売り状態なのです。それに目をつけた若い投資家が数十万円から200万円程度で家屋を購入し、改築後に貸家にするといった内容でした。
テレビでは空き家投資を簡単そうに見せていたためか、新規の参入者を警戒した古参の投資家の嘆き、こんな古い家を素人がリフォームして大丈夫なの?と一般視聴者の不安な声などあまり好意的な意見はないようです。
一般的に不動産投資と言えば、地主が行うものでしょう。でも、この空き家投資に限って言うと、地主には不向きな投資と思います。自分の経験を踏まえて言うと、必要なのはお金より時間で上場企業で働いてるより中小企業勤務のサラリーマンの方が向いています。そもそもサラリーマンから大家さんになった人の経歴を見て、輝かしいキャリアを持った人はほとんどいないでしょう(ビジネスマンとして優秀な人は大家に留まらず不動産業社になることが多い)
何が言いたいかというと、魅力的な空き家投資の利回りですが、その礎は、アットホームなど不動産サイトで毎日物件を検索したり、僻地に行って現地でリフォームする、不動産会社や職人との地味なコミュニケーションなど多大な時間が必要なのです。なので、空き家投資家の大半は社会的な地位は高くなく時間的に余裕がある人が多く、行動に移せる人はかなり限られると思います。また、投資家自身が常にDIYを行っていることが多く、そのことから実質的な実入りは職人さん以下の収入と思われます(投資で回っているのであれば自分がDIYをする必要がなく外注してしまえばいいので)
こういった状況もあり新規参入は難しく、古参の空き家投資家が嘆く必要はないと思います。とはいえ、放置されている空き家に値段が付いたり、再利用されることは社会的にも意義があると思うので、しばらくは注目が高まってほしいものです。
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