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日経アニュアルリポートアウォード賞にもの思う

 先日、日経アニュアルリポートアウォード賞の結果が発表されました。中外製薬が4年ぶりに3度目のグランプリを受賞しました。日経アニュアルリポートアウォードは国内企業が発行するアニュアルレポート・統合報告書の更なる充実と普及を目的に1998年より毎年実施されています。受賞した企業を眺めると常連の企業から新参の企業まで様々です。自分がIR業界に転じた時は、総合商社やソニーの評価が高かった記憶があります。しかし、ソニーはアニュアルレポートの発行を取り止めた時期がありますし、三井物産は現在エントリーすらしていません。統合報告書の皮切りとなった武田薬品工業、アステラス製薬も現在はエントリーをしていないようです。
 そういった反面、これまでIR活動に力を入れてこなかった企業の受賞やエントリーも確認できます。エントリーしてる企業様にお伝えしたいのは、審査基準だけにとらわれ過ぎると、冊子の作成がフォーマット化してしまい目新しさがなくなってしまうということです。日経アニュアルリポートアウォードの基準に不満がある場合、海外に目を向けると良いかもしれません。LACP主催の「LACP Vision Award」MerComm,Inc.主催の「International ARC Awards」などがあり、受賞してる企業はどれもユニークなアニュアルレポート・統合報告書を作成しています。枠にとらわれず読者目線を踏まえ、より良い冊子を作っていきたいと思います。

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