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【徹底比較4選】スライドAIで効率的なプレゼン作成を実現するには?
現代のビジネスシーンや学術発表、オンラインセミナーなど、私たちはあらゆる場面でプレゼン資料を作成し、効果的に情報を伝える必要があります。しかし、スライドのデザインや文章構成など、慣れていない人にとっては意外に時間がかかる作業です。そこで注目を集めているのが、AIを活用して自動的にスライドを生成してくれる「スライドAI」ツールです。
本記事では、特に作者が良いと感じたスライドAIツールであるイルシル、Gamma、Slide GPT、そしてslideaiの4つを比較しながら、それぞれの特徴や料金プラン、使い勝手、長所・短所などを詳しく解説します。これらをうまく組み合わせることで、驚くほど効率的にプレゼン資料を作成できるようになるはずです。
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1. イルシル
1.1 概要と特徴
イルシルは、タイトルや中に記入する文章を入力するだけで、自動的にスライドを生成してくれるAIツールです。無料プラン(0円)から月額1,680円、2,980円のプランが用意されており、それぞれ文字数制限が異なります。具体的には1600文字、3000文字、10000文字という上限が設定されており、上位プランならより長い文章を入力してスライドを作成できる仕組みになっています。
1,680円以上のプランであれば、ほぼ無制限でドキュメント作成が可能になる点は魅力的です。ただし、別途テンプレートの課金が必要になる場合がある点は利用者によっては気になるところでしょう。また、内部で使用されているLLMやアルゴリズムが公開されていないため、どの程度の品質が担保されているのかはやや不透明ですが、初見のスライドの見た目は悪くないとの声が多いようです。
1.2 メリット・デメリット
メリット
シンプルな操作でスライドを生成でき、初心者でもわかりやすい
有料プランに移行すると文字数制限が大きく緩和され、長文でも対応可能
日本語テキストにも対応しており、直観的に使える
デメリット
テンプレートに別途課金が必要な場合がある
LLMの品質がどの程度なのか、事前に十分確認できない
フリープランでは文字数上限が低く、しっかりとした比較的大きめのプレゼンを作るのは難しい
2. Gamma
2.1 概要と特徴
Gammaはテンプレート選択が充実しており、無料プランでも使いやすい印象を受けるツールです。ユーザー登録時に400クレジットが付与され、1回のスライド作成には40クレジットを消費する形になっています。つまり、無料でも10回分ほどのスライド作成ができる計算になります。
加えて、無料プランでもPDFやPPTX形式でのエクスポートが可能な点は魅力的です。テンプレートの種類も比較的豊富であり、日本語にも問題なく対応しています。文字数制限は特に公表されていないようですが、スライドの枚数には制限があり、無料プランは10枚、Plusプランは15枚、Proプランは30枚という上限があるようです。
2.2 プランの違いと評価
無料プラン
10枚までのスライド生成が可能
PDFやPPTXへの書き出しにも対応
LLMの性能はそこまで高くはなく、文章の質はある程度妥協が必要かも
Plusプラン (月額1,500円程度)
スライドが15枚まで利用可能
テンプレートや一部機能が強化される
LLMの品質は無料プランより若干向上?
Proプラン (月額3,000円程度)
スライドが30枚まで作成可能
カスタムフォント機能など追加機能が充実
LLMもより高性能にアップグレードされるので、より自然な文章生成に期待できる
無料プランに関しては文章生成の品質がやや微妙なことも多いとの声があります。そのため「品質の高いスライドを作るなら、PlusよりもProに課金したい」というユーザー体験も少なくないようです。
3. Slide GPT
3.1 概要と特徴
Slide GPTは、その名の通り「GPT系の言語モデル」をベースにプレゼン資料を自動生成するAIツールです。大きな特徴としては、プレゼン自体の作成回数に制限がない点が挙げられます。PPTXなどのダウンロード対応も可能で、完成した資料をすぐにオフラインで使いたい場合にも便利です。
ただし、ダウンロードには料金が発生し、たとえば9.9ドルのプランでも10回分のダウンロードしかできないのは気になる点でしょう。出力されるスライドは比較的情報量が多く、「文章を盛り込みたい人」には向いていますが、逆にシンプルな構成を好む場合は少し調整が必要です。
3.2 メリット・デメリット
メリット
使用回数の制限が基本的にないので試しやすい
PPTXなどの形式で出力ができるため、他のツールとの連携がしやすい
シンプルなインターフェースで、チャットを通じて微調整しやすい
デメリット
ダウンロード時に課金が必要で、9.9ドルプランでも10回しかダウンロードできない
無料プランの動作がやや不安定という報告があり、完成しないケースもある
文章量をかなり盛り込む傾向があるため、人によっては冗長に感じる可能性がある
3.3 API対応の可能性
他のスライドAIツールに比べて珍しく、APIを提供している点が面白い特徴です。外部アプリケーションと連携したり、自動化のフローに組み込むといった使い方が想定できるため、エンジニアには興味深い選択肢かもしれません。
4. slideai
4.1 概要と特徴
slideaiは、Googleスライドと連携して使える拡張機能のようなイメージで利用できるAIツールです。無料プランでも2,500文字程度までの入力に対応しており、Pro(約1,500円/月)で6,000文字、プレミアム(約3,000円/月)で12,000文字というように上限が上がる仕組みです。さらに、Proでは1ヶ月に10回までのプレゼン生成という制限がありますが、プレミアムになると無制限で使えるようになります。
4.2 実際の使い勝手
テンプレートを選んでから「文章を入力→スライド生成」の流れが直感的で、デザインにこだわりがないなら手早く作成が可能です。日本語の文章生成にも対応しており、スライドの内容も比較的自然な仕上がりとの意見があります。ただし、無料で試す際に長めの記事(2,500文字程度)を入れたところエラーが発生したとの報告もあり、ある程度の文字数を扱うなら有料プランがほぼ必須といえるでしょう。
5. スライドAIの選び方とまとめ
スライドAIツールは、プレゼンの準備を効率化しつつ、見た目も整った資料を自動で生成してくれる便利なサービスです。しかし一口に「スライドAI」といっても、文字数制限の有無や費用対効果、カスタマイズ性、使用できるテンプレートのバリエーションなど、さまざまな違いがあります。
イルシル
0円~2,980円で用途に応じて選択可能。テンプレート課金は要チェック。
Gamma
無料プランから使いやすく、出力形式も充実。スライド枚数に注意。
Slide GPT
情報量たっぷりのスライドが生成されやすい。ダウンロード制限がネック。
slideai
Googleスライドとの連携が特徴。文字数制限の緩和と動作安定には有料プランが必須か。
もしも“長めの記事をまとめたい”というのであれば、イルシルの上位プランやSlideAIの最上位のプランを検討するのが良さそうです。一方で、GammaのProプランはスライド枚数が30枚まで拡張されるので、よりリッチなプレゼンにも対応できるでしょう。Gammaの最上位プランのLLMがどの程度素晴らしいプレゼンを作ってくれるのかは気になるところです。(無料プラン体験でのGammaの気になった点はスライドの内容が概要ばかりになりがちな点でした)
Slide GPTは特にAI生成のカスタマイズやAPI連携に興味がある方にとっては、魅力的な選択肢になりそうです。
6. 今後の展望
スライドAIツールは、今後さらに進化し、より高度なプレゼン設計やアニメーション生成、リアルタイムの共同編集などが可能になることが期待されています。すでに多くのツールがクラウドベースでの共同作業機能を提供しており、大人数でのプロジェクトにおいてスライド作成の時間を大幅に削減できる日はそう遠くないでしょう。
また、言語モデル(LLM)の進化によって、日本語の文法や表現力がさらに洗練され、より質の高いスライド文面が自動生成されることも予想されます。プレゼンを組み合わせる際のストーリーボード機能や、資料の校正・要約機能など、スライドAIがカバーする領域は今後ますます拡大すると考えられます。
7. まとめ
「とりあえずの見栄えがするスライド」を素早く用意したいなら、スライドAIツールは非常に有用です。特にブログ記事やレポートから抜粋した文章を自動で再構成し、魅力的なレイアウトを提案してくれるという点は時間短縮の大きな助けになります。一方で、細かいカスタマイズや高品質のデザインを追求したい場合は、上位プランへの加入や他のデザインツールとの併用も検討する必要があるでしょう。
本記事で取り上げた4つのスライドAIは、それぞれ個性的な機能や料金プランを備えています。何を重視するかで最適なツールは変わってくるため、まずは無料プランを試したり、短い文章を入力してみるなど、小さく始めてフィット感を確かめることがおすすめです。あなたに合ったスライドAIを見つけて、よりスピーディーかつインパクトのあるプレゼン資料を作り上げてみてください
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