18.日本のロケット2(LE-7)

HⅡロケット1号機打ち上げは1994年2月4日でした。
もちろん、日付はWikipediaで確認しました…。

当時、中学2年生です。
これは間違いありません。
中学生が毎日書く学習の記録的なものありますよね?
あれに書く日記に、
めっちゃ感動したことを書いた覚えがあります。

前回書いたLE-7がここで登場です。
エンジンの名前ですね。
何がすごいって、
このエンジンと同じ燃焼方式を利用したエンジンは、
アメリカ、ロシアなど数カ国でしか実用化されていないということです。
その名を…

二段燃焼サイクル

といいます。
読んで字のごとく、燃焼が二段階あるということです。

燃料の一部を予燃焼室で燃焼させ、
その燃焼ガスでターボポンプを駆動させます。
※下町ロケットでも「ターボポンプ」って出てきましたよね!

ターボポンプを使って送られた燃料と、
送るのに使われた燃焼ガスを主燃焼室で再度燃焼させるという燃焼方法です。

この方式の利点は、
全ての燃料を使用することができるという点です。
つまり、燃料効率がいいということです。
でも、ですね…
これを開発するまでに長い年月が必要になるわけで…。

それまで日本はアメリカの協力をもらって、借り物のエンジンで衛星を打ち上げていたわけです。
やっぱり自前のエンジンで打ち上げたいじゃないですか。

ロケットの推力が最も必要なのは一段目エンジンなので、
それを国産化しよう!
となるわけです。
二段目エンジンはすでに自前で開発したものを使用していました。

せっかく開発するなら、
難しいのは想像できるけど最高のものを!

技術立国日本としては当然の流れです。
でも、これがなかなかやっかいでした。
1983年に開発研究が開始され、
1993年に燃焼試験が成功します。
エンジン開発に10年ですよ!

諦めずに開発した技術者の方々に頭が下がります。

いろいろなご意見あるでしょうが、
LE-7、その改良型のLE-7Aは世界最高のエンジンだと自分は思っています。
何がって…
形が美しいんですよ!

記憶が確かなら、
今はなきスペースワールドにサターンⅤロケットのメインエンジンを展示してあったんですが、
圧倒的にLE-7の方が美しい!

先日打ち上げたHⅡBでは、LE-7Aが2基も使われているんです。
国際宇宙ステーションに物資を届けるためだけにです。
キャプチャ成功しましたね!

今回でHⅡBもこうのとりも役目を終えましたが、
次はH3に受け継がれます。
今度のエンジンはLE-9です。

二段燃焼サイクルを採用せず、エキスパンダーブリードサイクルを採用したエンジンです。
これは、また次回…。

ロケットを愛しているのが伝わってくれれば満足です(笑)
もし、間違いがあったらご指摘お待ちしております。

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