22.日本の鉄道1(東海道新幹線)
いつも読んでくださる方、ありがとうございます。
初めて読んでくださってる方、ありがとうございます。
今回から鉄道について語ります。
新幹線って、みなさんはどういうイメージをお持ちですか?
東海道新幹線開業は1964年10月1日ですよね。
ですよねって言われても、
知らない方もいると思いますが、覚えてくだい!
そう!前回の東京オリンピックの年です。
Wikipediaやら、なんやらで調べると出てくると思いますが、
どのようにして開通までこぎつけたかご存知でしょうか?
何の障害もなく、順調に開通の日を迎えたと思っているあなた!
甘いですよ!
当時の東海道本線の逼迫具合は凄まじいものだったらしいです。
ほぼ東海道本線の貨客輸送能力は限界。
需要の増加に対して何か手を打たねば…。
そんな中で、
高速鉄道建設の重要性を説いた人がいました。
その名を…十河信二といいます。
当時の国鉄総裁です。
記憶が確かなら、
何かの記念講演で3時間で東京〜大阪を結ぶことが技術的には可能との話を聞き、
プロジェクトが動き始めます。
そして、そのとき技師長として十河信二が招いた人が、
以前ロケットの記事で書いた島秀雄です。
2人は、
十河信二が政治的活動を担当
島秀雄が技術的プロジェクトを担当し、
新幹線プロジェクトを進めていきます。
でも、当時は日本国有鉄道なので、
かかる費用について国会で承認をもらわなければなりません。
承認をもらえるよう、安く見積もった金額で承認を得、
後に責任問題に発展するということになります。
もしかするとプロジェクト自体が中止になるかもしれない…。
そんなとき、国鉄が起死回生の一手として、
世界銀行から8000万ドルの融資を受けるという裏技?を編み出します。
世界銀行から融資を受けるということは、
国として借金返済の義務が生じます。
つまり、誰かの鶴の一声でプロジェクトを中止できないということです。
すごいですよね、これ。
一組織のプロジェクトではなく、国を上げてのプロジェクトにしてしまう。
建設当時は戦艦大和と同じ無用の長物になってしまうと反対する人もいたらしいのですが、
1981年に世界銀行への借金は完済しました。
世界でも新幹線の成功を見て、あちこちの国で高速鉄道建設が進んでいます。
新幹線より営業速度が速い鉄道は存在しますが、
これからも日本中を走り回ってほしいと思います。
がんばれ!東海道新幹線!
あ!写真は山陽新幹線のレールスターです…。
許してください…。