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関鉄観光バス与田浦線廃止からまもなく5年

かつて佐原駅から成田・小見川・多古・八日市場といった千葉県内の他、土浦・江戸崎・潮来・鹿島といった茨城県内にも多くのバスを走らせてた。現在は土浦や鹿島・八日市場への直通は廃止されたが、それ以外へ行く事は事前に時刻を調べる必要はあるものの一応可能である。

その中に、かつて佐原駅から横利根閘門(こうもん)・北佐原・与田浦・潮来市街を経由して潮来車庫へ行くバスがあった。運行は関鉄観光バスで、少なくとも水郷大橋が開通した昭和11年頃から存在した路線である。

佐原駅前にあった関鉄バスの車庫。現在は関鉄観光バス佐原営業センターになって別の場所に移転
1999年9月佐原駅前。社名変更直後のため方向幕が間に合わず、カードケースで行先表示してた

長年香取市の新島地区から佐原市街へ出る時、またシーズンになると佐原水生植物園(現水郷佐原あやめパーク)への足として使われてきたが、人口減や少子化、モータリゼーションの煽り等で2018年3月をもって廃止される事が決まってた。

ここで、廃止直前の写真を一部掲載する。これ以外の写真についてはFacebook内のフォトサイト(文末にリンク)をご覧いただきたい。

横利根閘門付近。
篠原イ付近
潮来市街
潮来車庫。車庫自体は別の場所に移転したが、終点は動かなかった
経路

路線は上記のとおりだが、特筆すべきは経路の関係で県境を1回じゃなくて3回跨いでる事。新島地区は千葉県香取市だが、佐原市街へ出るのには水郷大橋以外に手段が無いため、県境を2度跨いで移動するしかないのである。また末期は4往復中3往復は途中の香取市扇島で折り返していた。

ちなみに、現在与田浦線のあった所は香取市内は香取市コミュニティバスにより、潮来市内は鹿行地域広域バスにより運行されているが、佐原と潮来を直通してる訳ではないので、経路は微妙に異なるが高速バスあそう号で辿る方法がある。但し現在3往復(平日は1往復)しかないので事前の検索が必要。また佐原ー潮来はJR鹿島線で行った方が早いので、どちらかに挟んでおいた方が良い。

というわけで、廃止からまもなく5年になる与田浦線を取り上げてみた。

追伸:ここに取り上げた写真以外にも、こちらにアップしたものがあります。この中の関鉄観光バス与田浦線の所を選択してください。

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