コスパの良い参考書とは

本屋さんに行くとたくさんの英語関係の参考書があります。

「中学からやり直す・・・」
「基礎からの・・・」
「英検◯級対策・・・」
「◯◯英文法」

などなど…。
確かにどれも良い参考書です。でも、それらを1冊やり切る経験をした人はあまり多くないのでは?ここでいうやりきる、というのは、隅々まで解説を読み、内容を理解し、類題が解けるレベルまでやりこむことです。

やりこむことがなく、何か足りないと思い、本屋でついつい購入した本文法の参考書が、家の本棚に5冊も6冊もある…なんて人もいるのでは?

最強の参考書は存在する!

個人的には、最強の参考書はあると思ってます。それは中学や高校の検定教科書。市販の参考書は一人、もしくは数名の著者によって書かれますが、教科書は10人以上の編集委員によって編纂されています。また、内容も学習指導要領という、学びのベースになるものが軸になっているものに即して、無理なく新たな単語や文法を導入しているため、無理なく学べるのです。しかも、価格も安い。例えば中学英語の検定教科書は1学年300円程度で購入可能です。本屋さんに頼んで数週間待てば買えてしまいます。

ただ、検定教科書にはそれ単体で和訳や解説がない、というデメリットもあります。これは個々の判断になりますが、教科書ガイドのような本が1学年数千円程度で販売されていますし、また最近ではYouTubeで解説授業をする先生もいますから、それらを参考にして学ぶことも可能です。

何より、教科書は質の良い英文の宝庫です。そのため、それらを音読筆写、サイトラ(英文と和文を即時通訳で練習する方法)、シャドーイングなど多様な練習をして完全に覚えるレベルまでやり込むことで、かなりの基礎固めができます。市販の参考書はそれからでも遅くないと考えています。

ちなみに…検定教科書には何年かに一度、改訂があります。例えば中学英語の場合、次回改訂は2025年4月です。現行教科書は2025年3月で購入できなくなるため、注意が必要です。

また、教科書会社も中学英語の場合、6社存在します。私は全社購入して全て読破しているのですが、どれも特徴があり面白いです。とは言え、学び直しや基礎固めをメインとする場合、どれか1つの教科書会社のものに絞り込んで取り組むとよいでしょう。現役の中高生は、今手元にある教科書をやり込むことが大事です。

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