受験英語は「悪」なのか
年末になり、いかがお過ごしでしょうか?
私は年末に風邪をこじらせ、数日何も手がつかない日々を送っておりました。おかげで大掃除など、年内に終わらせたいことが全く終わってません(汗)
さて、今回考えたいのは「受験英語」です。あまりよいイメージがもたれていない、受験英語ですが、本当に「悪」なのでしょうか?
第二言語、EFLの国に住むからこそ…
受験英語というと高校入試や大学入試、それに付随する学校教育の英語を考える人も多いと思います。私も学生時代、文法書や辞書を片手に英文の意味を正しく読み取る練習をしたものです。いわゆる精読というやつです。学生時代は目の前の入試にしか目がいかず、それが必要か否かを考える間などなかったわけですが、今になって思えば、あの時があるからこそそこそこ正しい英語が喋れるし書けるようになったんだろうな、と感じるのです。
日本はEFL、つまりはEnglish as a Foreign Languageの国です。教室を出たら英語を使う場面には遭遇しません。そのため、学校教育のみで英語のスキルを高めようとするなら、ある程度の正確性の担保はどうしても必要です。
めちゃくちゃな英語でも通じるけど…
正直、はちゃめちゃな英語でも通じないわけではないです。某芸人さんが海外で、はちゃめちゃな英語を使いながらお題をクリアしていく番組も日本では流行ってますが、あれはテレビだから、他人事だからお茶の間で笑って見られるだけ。自分がその場にいたら…と考えるとゾッとしませんか?やっぱりある程度の正確性は欲しいところです。
正確性は大事、でもまだ大切なことが…
もちろんここまで書いてきたように正確性は大事です。正確性を身につけるための手っ取り早い学び方が受験英語だと思ってます。ですが、これだけでは話せるようにはなりません。自分の思いや考えを伝える場がどうしても必要です。最近ではオンライン英会話などのサービスも出てきました。話す場を設定することで、習った英語を使う機会が生まれます。
また、相手に伝えたい、話したいと思えるネタがあるとさらによいです。気軽に英語で「ねぇ、聞いてよ〜」と話せる相手がいたら、英語を話せるようになると思いませんか?
英語縛りの時間の設定
とは言え、誰しも英語で気軽に話せる相手は簡単に見つかりません。そこで私がおすすめしているのは、英語縛りの時間をもつこと。学生なら昼休みは友達と英語のみで話す、社会人なら今度の飲み会は英語だけで話す…みたいな感じです。
受験英語は必要悪
「受験英語はダメだ」と仰る方もいますが、私は必要悪だと考えています。確かに受験英語だけでは英語は話せるようにはなりません。しかし、正確性のない英語しか話せないのもまた問題です。正確性と流暢さの両輪が伴ってこその「使える英語」だと思っているので、やはり受験英語は日本の学生にとっても、学び直しをする社会人にとっても、どこかで通らなければならない道と言えるでしょう。