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大掃除ならぬ大片づけ こんまりメソッドでやってみた 〜第一章 衣類編〜

クローゼットはいっぱいなのに着たい服がない。
この服好きなのに着ようと思ったらシワが、毛玉が。

そんなことありませんか?

何を隠そう我家はそんな服で埋もれた、扉を開けるのも入るのも嫌な子供達が【お化け屋敷】と名付けるほどのクローゼットでした。。(子供はズバズバ言ってきます笑)
ここでは僕たち家族が【こんまり流片づけ】にチャレンジして、どんなふうに素敵な居心地のいいクローゼットに変わっていったか、実際の体験と感情を交えつつお伝えします。
※散らかった家のちょっぴり衝撃的な写真が含まれますので、綺麗好きな方はお気をしっかり持って読み進めていただけると幸いです。

衣類の片づけの順番
1. 妄想の暮らしを妄想する
2. すべて出す
3. 捨てるを終わらせる
4. たたむ・収納する

1. 理想の暮らしを妄想する


 ここにくるまで散々と言っていいほど、Netflix書籍で【こんまり流】の予習をしてきた私たちは、片づけを予定していた朝、夫婦で早めに起きてコーヒーを飲みながらいわゆる“理想の家“を妄想しました。(これ結構"楽しい"からオススメです)

 僕の妄想はどの部屋を開けても完璧に整っていて、まるでモデルルームのよう。急な子連れのお客さんが来ても、「その部屋はダメ!」なんて言わず、「いいよ〜!子供は元気が一番だからね!」と申し訳なさそうなご両親に余裕で笑いかけられる暮らしかな。なんて話すとツマは笑い出し、
「今の家は“開けないでー!ここは今日はお布団の部屋だから開けないで!“って走って追いかけていくもんね!そのギャップにウケる!」
(ん?まてまて、ツマよ。ウケるって実際追いかけてんのは君ですよ?と喉まで込み上げた言葉はグッと飲み込む。あぶないあぶない。)

 それじゃあツマはどうなのよ?と聞くと、
彼女の願いは、
「朝こども達が起きて、幼稚園に出かけるまで、イライラしなくても準備が整う家にしたい。自分でできることは自分でしてもらえる家にしたい。朝のコーヒー冷めない内にゆっくり飲みたい。」
6歳、4歳、2歳の3人きょうだい。妻の願いは相当切羽詰まっているようで、コーヒー飲んでる顔に疲労が浮かんで見えた気がした。(在宅ワークになって1年。兼業主婦はじめたからこそわかる、ツマの悩み。。気付くのが遅くていつもごめんよ)
確かに朝からツマがイライラしない毎日なんて最高じゃないか!よし!やってやろう!!ということで気合充分!いざ片づけ開始です。

2. すべて出す


 まずはどのお家でもやっていた通り、家にある衣類をすべて一箇所に出すことから始めたのですが、片づけの中で、後にも先にもこの工程が一番萎える!僕たち家族は衣類には比較的無頓着で、毎シーズン“着る物ないわー“とぼやくくらい服を持っていないと思っていました。

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あはははは
我が家の現実です・・・

 そんな僕たちの衣類、引っ張り出せば出るわ出るわ!頭の中で某テレビショッピング会社社長軽快な語り口調で
“ほーらほらほら!まだ出る!まだ出る!こんなに出るんです!!“
なんてフレーズが延々リピートしながら、ただひたすらに引き出しを開けて引っ張り出す作業が続き、ないと思っていたはずの服の山はあっという間に床から腰ほどの山がいくつもできる始末。しまいには5畳の夫婦の寝室が服の山で文字通り埋め尽くされてしまいました。。。

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しっかりとその目で見なさい!と誰かに言われたような気がして、そらしたいのをグッと堪える僕たちの虚ろな目。(服をバックにあの虚ろな目で写真撮っとけば今頃爆笑ネタになったのにね。なんて、つい先週のことなのに笑い話です。)

「こんなにあって着る服ないってどういうことよ?」とぼやきながらも、ツマは自分の服の山の一番上の服を手に取り、いよいよ【こんまり流】で最も不思議なフレーズ、“ときめく“に挑戦し始めました。

この時感じたことはただ一つ『ほんとうにこの家片づくのか!?』です。

3. 捨てるを終わらせる


 『“ときめく“とはなんぞや?』と頭で考えてみても全くピンとこなかった僕たち夫婦。なんなら「ほんまかいな?」くらいの感覚が正直なところでした。(わかるでしょ?”ときめく”って何?ですよね、みなさん・・・)

 まず最初に挑戦したのがツマ。(えらい🙌)
「こんだけ山盛り出して、わからなかったら大変そうだから。」と恐々まず手に取ったのは週に何度も来てしまうほどお気に入りのジーンズ。

「これは絶対残す!」
「ですよねー。」ってなかんじ。

次に手に取ったのは着てるのを一度も見たことがない、貰い物のTシャツ。。。(どうなる?ドキドキ)

それを持った途端、ツマがポツリ
「あ、ほんとだ。全然違うかも。私これ着ないわ。」少し驚いた顔で手に持っているTシャツに目をやるツマ。
(えぇ!?ほんと!?そんなに!?)
僕が「どんな感じなの?」と詳しく聞いてみたところ、
『好きな服はなんというか体があったかくなってフワッと上がる感じ。』
『そうじゃない服は背中の真ん中あたりがズーンと重くなる感じ。』とのこと。
(・・・わかるようでわからない)

 実はちょっと怖がりな僕は、その第六感的な響きに“えー?ほんとにー?“なんて戯けたフリをして怖がっているのを悟られないようにしつつ、次は僕の番。

結論を申し上げますと、これほんとでした。

何枚かやってみたのですが、

好きな服って上がります!

「うわー、本当に体が反応してる!」と驚くばかりの僕に、共感を得られてなのか、同じ嬉しさを共有できたのか、またテンション上がるツマ。つられてテンション上がる僕。変なテンションで片づけに魅了される夫婦の出来上がりです。笑(こんまりマジックにやられた?笑)

 さっきまで山盛りの服に威圧され、これから始まる長い片づけに途方に暮れていた気持ちは何処へやら。山盛りの服に囲まれながらふたりでワイワイ騒いでいると、起きてきたこども達も合流。
「私もやりたい!」「僕もやりたい!」とこども達もノリノリなので、ここは思い切って任せてみようかと、こども達に自分たちの服をお願いしたところ、これがとても良かった。本気でしっかり悩んでくれるんです。

もちろんサイズを確認したり、大人の手助けも必要なのですが、「これはキュンってする。」「これはもうありがとうだね。」「これは好きだったんだけど破れてるもんな。」なんて言いながら、一つ一つ丁寧に選んでくれて、最後には「ありがとう!楽しかったよ」なんていいながら袋に入れてくれるんです。それを見ている僕たち親は、成長したなとか、いい子になってくれて、とか想いが込み上げてきて泣ける泣ける。

実際ツマは息子(4歳)が大好きなお兄ちゃんにもらったお気に入りのデニムを捨てると決めて、ありがとうと言いながら抱きしめウルウルしながら抱きついてくる息子を抱いて号泣していました。

まさかの感動をありがとう片づけ!

 想定していなかった感動にさらに僕たちのお片づけボルテージは上がり、気付けばあっという間に5時間。お昼を迎える頃にはひと通り選別を終え、昼食を挟んで次のステップ収納に突入しました。(ちなみにこの日は徹底的に片づけようということで、昼食はすきやの牛丼でした。「それくらい集中しないと終わらない!今日はご飯買い食いで!」とのツマの判断は正しかったなと思います。)

4. たたむ・収納する


 お昼を過ぎて気づいた衝撃の事実。それは“残す“山と“捨てる“山の大きな差。残す側の衣類はせいぜい1人大きめの段ボール箱一つ分(アウターなんかの嵩張るものも入れてってところも驚きですよね。)、それに対して捨てるものの山はなんと天井近くまで達するほど!今まで捨てられなかった子供服が多かったこともあり、すごい層のカラフルミルフィーユ。

それを踏んで滑って転ぶ末っ子を見て
「こんまりさんが転んでたのって本当なんだね!片づくまえって転ぶんだ!」と相変わらず変なテンションのツマ。(あなたのハマる力を尊敬するよ)
 
 それはさておき、いよいよたたむ作業に突入したのですが、ここでは『KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜』Netflix を先に見ていて本当に良かったと痛感しました。本編の中で“正しくちょうどいい大きさの長方形を目指せばいい“ということを何度も実践してるのを見ていたので、イメージはできていて、あとはひたすらコンパクトな長方形を目指してたたむのみ。「私の立つよ!」とか、「この服の場合どうすればいいんだろう?」「まさかの長女(6歳)が一番たたむの上手くない!?」なんて言いながら、ただひたすらしっくりくる長方形【ゴールデンポイント】を目指すのみ!またどの服も選ばれし精鋭達なので、いっそ愛おしく思えてくるくらい。そんな変態っぽい感情が湧いてくるくらいのテンションで、「ムフフ、これはねぇ〜」なんて話しながらたたむ作業は、何と、、、楽しい!!!!!

洋服畳んで楽しいなんてこの時初めて感じました。(ちなみにこの感情は今でも変わらず、何なら洗濯物を畳むのは争奪戦になるほど、我家の人気家事になっています。)

 たたむところまで来れば、収納はあっという間!畳んだ服を綺麗に一目で見つけられるように、きっちり並べて引き出しに収納していく。たたむは難しかったちびっこ軍団(長男4歳と末っ子2歳)も、ここではまたまた大活躍!

「こうやって並べるとすぐに見つかるんだよ」と、大人が収納した引き出しを見せたら、自分で選んだ服を一枚一枚丁寧に並べてくれました。(こどもの素直さってすごいなー)長女に至っては半袖長袖の仕分けをして並べてくれてる!

できると信じて任せてみることの大切さを痛感した一日でした。

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 すっかり綺麗になったクローゼットは、数時間前の肝試し部屋のおそろしさは嘘のように、スッキリと空気が通る心地いい空間に。“買い足さないと“と話していた収納は、何ならまだまだ入りそうなほどの余裕ができるほど。子供達は「ここで寝たい!」と言いはじめるほどでした。

 まるで本当に生まれ変わったような空間に、
「たった一日でここまで変わるなら、もしかしたら僕たちでもできるかもしれないね。やってみよう。」決意も新たに、僕たちは片づけ初日を終えました。

まとめ


 初めてこんなに服に接したんじゃないかと思うほど服づくしだった一日でした。初日ということで、もっと恐ろしく疲れるんじゃないかと思っていましたが、もれなく結果が出ていることもあり、スポーツをした後のような清々しさを感じました。(これまたちょっと変態っぽいですね。笑)さらにこの後、ツマは夜中まで“捨てる服“も畳んだのですが(僕たちが住んでいるエリアは服はたたんで束ねて出すので)、“ありがとう“と改めて感謝しながらたたむ作業をしていると、その服を手に入れた時や着ていた時の思い出が浮かんで、服から最後のありがとうパワーをもらえた気がして、本当にやってよかったと話していました。(私も変態かもしれないと思う方、よかったらぜひ挑戦してみてくださいね。)

 この時一部屋を終えて、文字通り“いい気“になっていた僕たちは、この先まだまだ続くお片づけの中で起こる苦難を知る由もなく。。。

なんてにおわせつつ、次回に続けます!
次回は〜第二章 本・書類・ときどき険悪編〜です。

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