![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171006767/rectangle_large_type_2_469e8dd2bb1d588dd6e41d6f1508e691.png?width=1200)
SonarQubeをインストールしPython解析を行うまで【Windows】
静的コード解析ツール「SonarQube」をインストールし、Python解析してもらうまでの解説です。
非常に苦戦したので、備忘録としてこちらにまとめます。どなたかの参考になれば幸いです。
この記事では以下のものをインストールします。
Java JDK 17.0
SonarQube 10.7
SonarScanner 6.2
1. JDKのインストールと設定
JDK (Java Development Kit) はJavaプログラムを作成・コンパイル・実行するための開発者向けツールセットです。
SonarQubeはJAVA仮想マシン上で動作するアプリケーションであるため、Java (JRE/JDK) がインストールされている必要があります。
1-1. JDKのインストール
JDKがインストールされているかどうかは、コマンドプロンプトから以下のコマンドで確認できます。
javac -version
インストール済みの場合、以下のような結果が返ってきます。
javac 17.0.12
インストールされていない場合、こちらのサイトからインストールしてください。
https://www.oracle.com/java/technologies/javase/jdk17-archive-downloads.html
1-2. Javaの環境変数の設定
まず、JDKの環境変数(PATH)が通っていることを確認します。
コマンドプロンプトにて以下のコマンドを実行すると、環境変数が設定されているか確認できます。
echo %JAVA_HOME%
環境変数が設定されている場合、以下のような結果が返ってきます。
C:\Program Files\Java\jdk-17
このような結果が返ってこなかった場合は、新しく環境変数を設定する必要があります。
Windowsの検索バーに「環境変数」と入力し、出てきた「システムの環境変数を編集」を開きます。
画面下部の「システム環境変数」の「新規」をクリックし、以下のように入力してOKを押します。変数値にはJDKがインストールされてる場所を指定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732330559-BSXqLObi7fUKksPjaF6G3AWg.png?width=1200)
コマンドプロンプトを立ち上げ直し、環境変数が設定されていることを確認できればOKです。
続いて、「システム環境変数」の中にある、「Path」を選んだ状態で「編集」をクリック。
この中に「%JAVA_HOME%\bin」を追加してください。
2. SonarQubeとSonarScannerのインストール
SonarQubeはサーバー型プラットフォームであり、コードの解析はクライアントツールである「SonarScanner」で実行します。
この2つをインストールしていきます。
2-1. SonarQubeのインストール
以下のサイトからZIPファイルをダウンロードします。
「Community Build」を選択してダウンロードしてください。
メールアドレスの入力が求められますが、一番下の「Download only」をクリックすればダウンロードできます。
ダウンロードしたZIPファイルは、任意のディレクトリに解凍してください。
(ここではCドライブ直下に置いて説明します)
2-2. SonarScannerのインストール
以下のページから、Windows用のインストーラを選択してダウンロードしてください。
ZIPファイルがダウンロードされるため、任意のフォルダに解凍してください。(ここではCドライブ直下に置いて説明します)
2-3. SonarScannerの環境変数の設定
Windowsの検索バーに「環境変数」と入力し、出てきた「システムの環境変数を編集」を開きます。
画面下部の「システム環境変数」の「新規」をクリックし、以下のように入力してOKを押します。変数値にはSonarScannerを解凍した場所を指定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732344117-XiIGjt6V0JWR8fAzFQkmg4bu.png?width=1200)
続いて、「システム環境変数」の中にある、「Path」を選んだ状態で「編集」をクリック。
この中に「%SONAR_SCANNER_HOME%\bin」を追加してください。
3. Python解析を実施
3-1. SonarQubeの起動
C:\sonarqube-10.7.0.96327\bin\windows-x86-64\StartSoner.bat を実行します。
サーバーが起動されるため、http://localhost:9000 にアクセスし、デフォルトの認証情報でログインしてください。
ユーザ名:admin
パスワード:admin
その後、パスワードの更新を求められるため、新しいパスワードに更新してください。
3-2. プロジェクトの作成
画面下部の「Create a local project」をクリックし、新しいプロジェクトを作成していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1732350989-9zE2iBj6pomVNwKtTWyRIaLG.png?width=1200)
プロジェクト名とプロジェクトキーを設定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732352145-REPfbZjVcKGItaYzuhw1ey2L.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732351174-h7Qq9m5YicvyAo2VZlJe6CGw.png?width=1200)
「Use the global setting」をクリックし、プロジェクトを作成します。
続いて、認証トークンの設定をします。
画面右上のユーザアイコンを選択し、Securityタブから、トークンを生成してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1732353072-g0ZwEJQsNCbiopP9r1mYIfR2.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732353130-iG6YfOpHtvIEVdZw3Xk9unbs.png?width=1200)
このトークンは後の設定に使うので、保存しておいてください。
3-3. SonarScannerにプロジェクトを指定
C:\sonar-scanner-6.2.1.4610-windows-x64\conf\sonar-scanner.properties に、以下の記述を追加します。
sonar.host.url=http://localhost:9000
sonar.login=トークン
続いて、Pythonプロジェクトのルートディレクトリに sonar-project.properties を作成し、以下のように記述します。
sonar.projectKey=trial_python_project
sonar.projectName=TrialPythonProject
sonar.projectVersion=1.0
sonar.sources=.
sonar.language=py
sonar.sourceEncoding=UTF-8
3-4. 解析を実行
Pythonプロジェクトのルートディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
sonar-scanner
すると、解析が実行されます。以下のような記述が最後の方に返ってこれば、解析完了です。
18:16:43.638 INFO EXECUTION SUCCESS
18:16:43.638 INFO Total time: 24.834s
3-5. 結果の確認
SonarQubeのWeb UIから、解析結果の確認ができます。
結果は以下のように表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1732353801-WezFnE5CIBJdZ62x0QS1qUjN.png?width=1200)
Issuesタブの中身に修正すべきポイントを列挙してくれるので、とても便利です。