見出し画像

抜け感の正体

「抜け感」、写真を撮る上で分かってしまえば簡単で、分からないとずっともやもやする感覚です。

例えば同じ人物を同じ焦点距離のレンズで撮っているとして、「あの人の写真はなんか良くて、私の写真はなんかダサい」と思う場合があったりします。

抜け感には正体があります。
なんかダサいと感じた時の練習法も含めて書いてみます。



答えはシンプル、「引いて(下がって)撮る」です。
スナップでも、ポートレートでも寄れる方は多いですが、引ける方は少ないです。

いつも思うのですが、私含めて、写真を撮ろうとした瞬間、「あ、ここなんか良いな」がトリガーになると思います。なんか良いなは大抵、「ここが良いよね、もっと見たいよね」という主観に変換されてしまいます。

人は好きなものには物理的にも精神的にも近づきたいと思ってしまう生き物なので仕方ないです。その仕方ないを理解した上で最初に決めた被写体との距離から可能なら3歩下がってみてもらえると、「見える情報が変わる」のが分かると思います。

きっと「見せたくないものまで見えてしまうじゃないか?」「見せたいものの情報量が減ってしまうじゃないか?」と感じると思います。それこそが引くメリットです。見せたくないもの、見せたいものをもう一度見直して認識できるから、ここからここまでを見せたいと情報の整理ができます。

個人的には3歩下がって2歩寄るぐらいが気持ちいい絵が撮れることが多いですね。そこから更に2歩寄って何か見つけられないかを試す場合もあります。

「抜け感」ある人はこれらの行為を自然と体現するレベルで実践しているので、一発で自分が欲しい距離に立ちます。そうなれると良いなと思いながら今日もカメラを持っています。


いいなと思ったら応援しよう!

masa / direction of photography
こちらの記事が気に入って頂ければ、スキやシェアをお願いします!