職場のコミュニケーション、どうしてる?チームが変わった実践例をシェアします
こんにちは!まさ@子育て応援コーチです
投稿を見てくださってありがとうございます!私は現在、療育施設の施設長として働きながら、個人の活動として子育てに悩む親御さんを対象にコーチングセッションを行っています。
今日の投稿では、療育の現場で働いている僕が、職場の人間関係を良好に保つために取り入れたさまざまな取り組みと、それによって起きた変化についてお話しします。
福祉職は人との関わりが多く、利用者さんやご家族、スタッフ全員に気を配る必要があるため、疲弊してしまう方も少なくありません。
僕もその一人でした。しかし、だからこそ、職場環境を良くすることでどれだけ大きな変化が生まれるかをお伝えしたいと思います。
結局は人間関係がすべて?
まずは、僕が保育士として働いていた頃の話から始めます。
保育園では、職員同士の人間関係が非常に重要です。しかし、正直なところ、職員同士の嫌な人間関係をこれでもかというほど見てきました。
例えば、クラス担任同士のいがみ合いや、担任の力量・クラス運営に対する陰口、複数での文句や批評など、職場の雰囲気が悪化する原因となる行動を頻繁に見てきました。
僕自身もそうした環境の中で心身ともに疲弊し、結果的に体調を崩してしまいました。
回復後、転職して今の職場に移った際に最初に決意したのが、
「職員が安心して働ける場を作る」
ということでした。
最初に行ったこと:チーム会議
僕が転職した当初の事業所は、まだ5名ほどのスタッフ、小さな規模で運営していました。今では30名近いスタッフがいますが、当時は少人数だったため、もし人間関係が崩れたら大変なことになるという危機感がありました。
そこで、職場の意識や足並みを揃えるために、「チームビルディング会議」を定期的に開催することにしました。
チームビルディング会議、聞きなれない言葉かもしれません。
チームビルディングとは、チームのメンバー同士が仲良くなったり、協力しやすくなるようにするための活動です。例えば、一緒にゲームをしたり、話し合いをしたりすることで、みんなの信頼関係を深めたり、お互いをもっと知ることができます。これをすることで、仕事やプロジェクトをスムーズに進めやすくなるんです。
僕も正直手探りでのスタートでしたが、定期的に開催していくことによって確実な手ごたえを感じることができました。
会議の順番は下記のように行いました!
チームビルディング会議の手順
① アイスブレイク
会議の最初に行うのがアイスブレイクです。アイスブレイクとは、直訳すると「氷を壊す」という意味で、初対面の人々や緊張した状況で、場の空気をほぐし、リラックスした雰囲気を作り出すための手法です。
例えば、簡単なゲームや自己紹介、軽い会話を通じて、参加者同士の距離を縮め、話しやすい環境を作ります。具体的には、以下のようなアクティビティを行いました。
ボールトスゲーム:スタッフが輪になって名前を呼び合いながらボールを投げるゲーム。名前を呼ぶことで、相手への親しみが増し、自然なコミュニケーションが生まれます。
受け止めゲーム:直立したスタッフが後ろに倒れ、他のスタッフが背中を支えるゲーム。信頼関係を築くのに非常に効果的です。
アイスブレイクを行うことで、スタッフの表情が和らぎ、会議への参加意欲が高まります。また、僕たちの職場では、朝の出勤時にもこのアイスブレイクを取り入れており、日常的にスタッフがリラックスできるよう工夫しています。
② チームの現状把握と今後の目標設定
アイスブレイク後には、チームの現状を把握し、今後のチーム像を共有する時間を設けました。この際に使用したのが「タックマンモデル」です。
タックマンモデル:チームがどの段階にいるかを客観的に知るためのフレームワーク。チームの形成期、混乱期、達成期といった段階を明確にし、次に何が起こり得るかを予測します。このモデルを使うことで、チームメンバー全員が現在の状況を理解し、次のステップに向けて共通の意識を持つことができます。
ここで本当に重要なのが混乱期。
形成期➡混乱期までの意向はどのチームでも自然に進んでいくのですが、ここから統一期までいけるチームは実は本当に少ないんです。
僕が保育等の福祉現場で見てきた感覚だと、統一期までいけたチームは3割いかないくらい・・・。
ほとんどのチームが混乱期での対立や亀裂からバトルになる、モヤモヤしたままになるなど、次のステップには進めず再度形成期に戻っていくパターンとなります。
ここを打破するために、混乱期に入る前の段階で入念にメンバーに説明を入れるようにしました。具体的にこんな感じです。
「混乱期に入るとね、『〇〇先生は何でこんなことするんだろう』とか『今その動きは違うのに』とか、意見や認識の違いが特に目に付くようになるんだよ。でもそれは自然な事。『今混乱期に入っているんだな~!』って思うようにしてみてね。みんななら絶対そこから次のステップに行けるから!」
このように客観的に自分たちの状況を見ることができるよう事前にアナウンスしていくようにしました。
これが効果てきめん!!何か相違が起きた際にチームのメンバーは感情的にならず解決の方法を探るようになり、自然に次のステップへ移行するようになりました。
このプロセスを通じて、チームの目指すべき方向性が明確になり、メンバー間での意識統一が図られました。
③ 付箋を使ったワークの実施
最後に行ったのが、付箋を使ったワークです。このワークの目的は、スタッフ一人ひとりの強みや魅力を可視化し、モチベーションアップや職場の雰囲気を向上を図ることです。
やり方:テーマを決めて、それに関する意見や感想を付箋に書き、模造紙に貼り付けていきます。
例えば、「〇〇先生の強み・魅力は?」といったテーマで、他のスタッフが感じたその人の強みを付箋に書いて貼り付けます。その後、各職員がその人の強みについて意見を共有し合います。
メリットと効果:
可視化:スタッフの強みや魅力が明確になることで、自分でも気づかなかった長所を知ることができます。
信頼関係の強化:同僚からの肯定的なフィードバックを受けることで、チームメンバー間の信頼関係が深まります。
職場の雰囲気改善:「誉められタイム」を通じて、自然と職場の雰囲気が明るくなり、働きやすい環境が作られます。
この付箋ワークを定期的に行うことで、チーム全体の士気が高まり、職員同士のコミュニケーションが円滑になるという効果を得ました。また、これにより職員一人ひとりが自分の役割を再認識し、より意欲的に仕事に取り組むようになりました。
日々の職場コミュニケーションで意識したこと
職場のコミュニケーションを円滑にするために、特に意識したのが「心理的安全性の確保」です。
心理的安全性とは、自分がこの場にいていいんだと感じられること。これを確保するために、僕は日常的に職員の存在そのものを承認することを心がけました。
特に意識しているのは、相手に「あなたがここにいてくれて嬉しい」という思いを伝えること。
言語化して伝えるとなんだか胡散臭いですよね(笑)
その為、些細な言動や態度で伝えるように工夫します。
例えば、朝の出勤時。僕は必ず
「〇〇先生、おはよう😊」
と必ず名前を呼ぶ+嬉しそうな表情で相手に思いを伝えるようにしています。
これは非常にシンプルなことですが、こうした積み重ねが職場の雰囲気を大きく改善し、スタッフの安心感を高めることにつながりました。
また、朝の出勤時には日常的にアイスブレイクを取り入れ、ちょっとした会話で緊張をほぐすことも意識しています。
職場には、毎朝こっそり入室して他の職員を驚かせるアイスブレイクの達人もいて、みんなで笑い合うことで、自然とリラックスした環境が生まれています。
仕事の中での振り返りと成長
療育施設では、毎日さまざまな活動を通じてお子さんたちと関わります。うまくいったこともあれば、そうでないこともあります。そこで大切なのが、「どうだった?」の習慣です。
支援が終わった後にスタッフ全員で集まり、体験を共有することで、不安や疑問を解消し、次回に向けての改善点を見つけることができます。
この習慣を徹底した結果、職員会議がほとんど不要になり、日常的な短い振り返りの中で、必要な情報共有や引継ぎが自然と行われるようになりました。
これにより、職員一人ひとりの負担が軽減され、チーム全体の結束力が高まったのです。
結局は人と人とのコミュニケーション
現在、職場の人間関係やチームビルディングの方法は大きく変わってきています。
一昔前のように、上司が指示を出し、それに従って動くというスタイルでは、今の時代には通用しません。
福祉職においても同様で、スタッフ一人ひとりが承認され、安心感を持って働ける環境こそが、目標達成の近道だと感じています。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!職場の人間関係やコミュニケーションの大切さについて、僕の実体験をもとにお話ししました。
これまで僕は子育てに悩むママさんに向けたコーチングセッションが中心でしたが、今後は職場で人間関係の悩みを抱える保育士さんや幼稚園教諭さんなど、福祉職の方向けのセッション・カウンセリングも行っていく予定です。
もし、あなたの職場や日常生活で何かお悩みがある場合は、ぜひ一度、僕のコーチングセッションを体験してみてください。
自分の心の状態に向き合うことができれば、職場の状況に対する向き合い方が見えてくるかもしれません。オンラインでのセッションを行っていますので、気軽にお申し込みください。無料体験を実施しています。
一緒に「良好な職場環境」を見つけていきましょう。
ありがとうございました😊✨
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