見出し画像

センター試験(2020年 英語)をGoogle翻訳してみました!

昨日(2020-1-18)実施された大学入試センター試験の英語の第5問の本文をGoogle翻訳にかけてみました。昨年は第6問の論説文の翻訳をYouTubeにアップしたのですが、今回は物語文です。さて、どのような翻訳が出てきたでしょうか。英語(試験問題)、Google翻訳文、の順に掲載します。なお、翻訳文はGoogle翻訳で出てきたものを修正などせずそのまま掲載しました。

A couple of weeks ago, I was hiking with my dog on a mountain when something unexpected happened and I lost sight of him. I looked and looked but couldn't find him. He had been with me for so long that it was like I was missing part of my soul.
Ever since that day, I had a strange feeling. It was beyond sadness - a feeling that I didn't quite understand, as if something were pulling me to go back to the mountain. So every chance I got, I grabbed my backpack to see if the mountain could offer me some sense of relief.
One sunny morning, I stood at the foot of the mountain. Something felt different this day. “Please forgive me," I said out loud. “I'll find you!" I took a deep breath and began my journey with this mysterious pull growing stronger. After making my way along paths I thought I knew well, I realized I was somehow in an unfamiliar place. I panicked a little, lost my footing, and slipped. From out of nowhere, an elderly man came running towards me and helped me up.
Looking at his gentle, smiling face, I felt a sense of ease. The old man said he was looking for a way to the top of the mountain, so we decided to climb together.
Soon the path began to feel familiar again. We talked about many things, including my dog. I told him that he was a German shepherd. When he was younger, he served briefly as a police dog but had to stop due to an injury.
The man let out a laugh saying he had been a police officer for a short time, but he quit. He didn't say why. Later, he spent a long time as a bodyguard. He also had German roots. We laughed at these similarities. Before we knew it, we reached a large open area and took a break. I told the man what had happened to my dog. "He had a tiny bell on his collar to scare away bears. We came to this very spot and saw a bear. It was looking back at us. I should have held my dog because, sensing danger, he chased after the bear. I couldn't find him after that. I should have been more careful."
As I was telling the story, the man's expression changed. “It wasn't your fault. Your dog just wanted to keep you safe,” he said. “I'm sure Tomo would want to tell you this. Also, thank you for not giving up."
Tomo is my dog's name. Did I tell him this? The old man's comment rang in the air.
Before I could ask anything, the man proposed we hurry to get to the top of the mountain. I was planning to do this with my dog a few weeks ago.
After two more hours of hiking, we reached the peak. I set down my backpack and we sat taking in the magnificent view. The old man looked at me and said, "Mountains offer truly magical experiences."
I looked around for a place to rest. I guess I was pretty tired, because I fell asleep right away. When I woke up, I noticed that the old man had disappeared. I waited, but he never returned.
Suddenly, in the sunlight, something caught my eye. I walked over and saw a small metal tag beside my backpack. It was the same silver name tag that my parents originally gave to my dog. Tomo it said. It was then that I heard a familiar noise behind me. It was the ringing of a tiny bell. I turned around. What I saw caused so many emotions to rush over me.
After a while on the mountaintop, I attached the name tag to my old friend and carefully made my way home with the mountain's gift beside me.
My soul felt very much complete. 

数週間前、私は山で犬とハイキングをしていましたが、予期せぬことが起こり、彼を見失いました。私は見て見ましたが、彼を見つけることができませんでした。彼は長い間私と一緒にいたので、私の魂の一部が欠けているようでした。
その日以来、私は不思議な気持ちでした。それは悲しみを超えていました。何かが山に戻るように私を引き寄せているかのように、私はよく理解していませんでした。チャンスがあれば、バックパックをつかんで山が安relief感を与えてくれるかどうかを確認しました。
ある晴れた朝、私は山のふもとに立っていました。この日は何かが違うと感じました。 「許してください」と私は大声で言った。私は深呼吸をして、この不思議な力が強くなるにつれて旅を始めました。道に沿って進んだ後、私はよく知っていると思ったので、私は何とかなじみのない場所にいることに気付きました。私は少しパニックになり、足場を失い、滑りました。どこからともなく、年配の男性が私に向かって走ってきて助けてくれました。
彼の優しい笑顔を見て、安らぎを感じました。老人は山の頂上への道を探していると言ったので、一緒に登ることに決めました。
やがて道は再び親しみを感じるようになりました。私たちは私の犬を含む多くのことについて話しました。私は彼がジャーマンシェパードだと言った。彼が若かったとき、彼は警察の犬として一時的に役立ったが、怪我のために停止しなければならなかった。
男は、しばらくの間警察官だったと言って笑ったが、彼は辞めた。彼は理由を言わなかった。その後、彼はボディーガードとして長い時間を過ごしました。彼はドイツのルーツも持っていました。これらの類似点を笑いました。それを知る前に、私たちは広いオープンエリアに到着し、休憩しました。私は私の犬に何が起こったのか男に言った。 「彼は首輪に小さなベルをつけてクマを追い払った。私たちはこの場所に来てクマを見た。私たちを振り返っていた。危険を感じて、彼はクマを追いかけたので、犬を抱いていたはずだ。その後彼を見つけることができませんでした。私はもっと注意すべきだった。」
私が物語を語っていたときに、男の表情が変わりました。 「それはあなたのせいではなかった。あなたの犬はあなたを安全に保ちたかっただけです」と彼は言いました。 「トモはあなたにこれを伝えたいと思うでしょう。また、あきらめなかったことに感謝します。」
トモは私の犬の名前です。彼にこれを言った?老人のコメントが空中に響き渡った。
私が何かを尋ねる前に、男は私たちが急いで山の頂上に着くよう提案した。私は数週間前に私の犬でこれを行うことを計画していました。
さらに2時間のハイキングの後、ピークに達しました。バックパックを置いて、壮大な景色を眺めながら座っていました。老人は私を見て、「山は本当に魔法のような体験を提供します」と言いました。
休む場所を探しました。私はすぐに眠りに落ちたので、私はかなり疲れていたと思います。私が目を覚ましたとき、私は老人が姿を消したことに気づきました。私は待ったが、彼は戻ってこなかった。
突然、日光の下で、何かが目を引きました。歩いて行くと、バックパックの横に小さな金属のタグがありました。それは私の両親が元々私の犬に与えたのと同じ銀の名札でした。トモは言った。その時、私は私の後ろでおなじみの雑音を聞いた。それは小さな鐘が鳴っていた。私は振り向いた。私が見たものは、非常に多くの感情を私に押し寄せました。
山頂でしばらくしてから、私は旧友に名札を付け、山の贈り物を私のそばに慎重に家に帰りました。
私の魂はとても完全に感じました。


翻訳をしてみて分かること

僕は一昨年ぐらいから、センター試験の問題を翻訳にかける実験を個人的にしているのですが、そこで思ったのが、Google翻訳の「和訳」能力は、センター試験の筆記で7~8割(・・・点数で言うと200点満点中の140~160点)の受験者と同じくらいだということで、今回もその印象は変わりませんでした。そして、このことが何を意味するかというと、Google翻訳が訳せていないところは、センター英語7~8割以下の人も訳せない可能性が高い、ということです。参考までに、今回英文と翻訳文で太字にした部分が、明らかに訳を間違っている(または訳が良くない)と思われる部分です。(なお、機械翻訳特有の、日本語のぎこちなさについては、意味がつかめればOKという判断をしています。

つまり、Google翻訳を使ってこんな勉強ができます

どういうことかというと、あるセンター試験の問題を受験生が勉強する場合、その人が筆記で7~8割取れるレベルの人なら、問題文をGoogle翻訳にかけたあと、翻訳文を先に読み、「訳がおかしい」「内容が変」といった部分の原文(英文)をチェックして、どこが間違っていて、どうすれば正しい訳になるのかを考える、ことをやればいいのです。Google翻訳がきちんと訳せている部分は、そこに出てくる単語を知っていれば受験生も訳せるはずなので、そこはやらなくて大丈夫、ということになります。(少々極端なやり方ですが。)そして、「Google翻訳の和訳レベルはセンターで7~8割の点数を取る受験生」説は、センター試験の問題以外の、私大や国立二次の問題でも当てはまるので、興味のある方はぜひ、過去の大学入試問題をGoogle翻訳にかけて、翻訳文を読んでみて欲しいと思います。Google翻訳は、一度にアルファベット5000文字まで翻訳してくれるようなので、作業も一瞬です。今後はICTを使った授業が増えてくると思うので、こういうのも実験的にやってみると面白いんじゃないかと思っています。あと、Google翻訳の少々不自然な翻訳文を読む経験を積むと、英文を読む力もついてくる、と個人的には思っています。というのは、今回の翻訳文の中の「あなたの犬はあなたを安全に保ちたかっただけです」といった文は、『ああ、もとの英文はこういう感じだろうな』というイメージが湧きやすい翻訳になっているからです。

おまけ・・・今回の問題の内容について(※ネタばれ注意)

最初の4行を読んだときに、『まさかデューク的なやつ?』と思ったら、図星でした。たとえデュークみたいだったとしても、こういった『試験であることを忘れて話の内容に引き込まれる』ような出題は、僕は好きです。実は、僕が本家『デューク』を初めて読んだのは、本屋で立ち読みしたセンター試験の過去問題集(国語)で、そんな話だとは全く知らずに最後まで読んで、すごく感動したのを覚えています。僕は本屋での立ち読みでしたが、実際に試験会場であのデュークの問題を解いた人の中には、泣いちゃった人もいるだろうなあ、と思うと、その人の成績がどうだったかはともかく、人生的にはインパクトのある1日となっただろうと思います。今日はセンター2日目ですね。受験生のみなさん、がんばってください!   (※追記。まあ、受験生や、受験指導をする先生の立場だったら、「そんな『いい話』とかははよそでやってくれ!大事な試験なんだから『試験』としてちゃんとしたものを出してくれよ。」と思う人が多いでしょうが。)

主に英語学習について、みなさんにお伝えしたいことを発信していきます。ご質問・ご意見はコメント欄へ何なりとどうぞ!