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第14回 新米焙煎士がビギナーズラックで奇跡的に美味しいコーヒーが作れた話。

こんにちは。PRISM DESIGNの小林です。

さて、
前回 初の火入れでボヤを出し 出鼻をくじかれた僕たちですが、このまま引き下がるわけにはいきません

前回の問題点から見た 今回の改善点は
機械内部に残ったの大量のコーヒーかすに引火 
 →すでに可能な限り排出済み
冷却器等 排気の目詰まりによって 室内に煙が充満 
 →目詰まりを清掃済み
排気ダクトの接続部からの煙逆流 
 →接続部の再確認と逆止弁の設置
ドラムの空焚きによる高温運転 
 →豆を入れることで適正温度を維持

とりあえず 前回がボロ負けだったので 
現時点で考えられる手はすべて打ちました

ヴーーーンンンンン

前回と同様の起動音と共に 
僕たちの戦いが始まります。

とりあえず、火力は前回よりも絞って 
ドラム全体に熱を行き渡らせます...

投入温度などは 
フライパンで加熱するときの肌感で 
豆を投入していきました。

すると 5分も立たないうちに
だんだん香ばしい香りが立ち始め 
ハゼと言われる 豆がはじける音もし始めて
コーヒーの色になってきたくらいは ドラムを開け 
ものの15分のほどで 
よく見るコーヒーっぽいものが出来てしまいました。

…ただこれは 今から考えると 
ただのビギナーズラックでした 

たまたま 設定した火加減がちょうどよく、ドラム内へ送る空気量もその時の適切量だったのだと思います

実際にコーヒーにして飲んでみると 
今までに飲んだことが無いほど
香ばしいコーヒーが出来上がっていました。

そのまま 初焙煎のコーヒー豆を
アロマ珈琲の北村さんの元へ届けました
北村さんは仏壇に供えてくださったそうです

この1回目の焙煎に関しては アロマコーヒーのマスターが助けてくれたのかもしれません。

というのも 1回目の成功で味をしめた僕たちは
それから 何度も焙煎をし続けるのですが 
ことごとく失敗し続けます。

火入れが甘く雑味が残る
火を入れすぎて炭にする 
焙煎の時間を変え 火力を調整し 
毎回ダメだったところを改善しながら進めているのに
また炭にする…

後でわかった事なのですが
アロマコーヒーの焙煎具合が
炭になる手前の極深煎で
直火型のこの焙煎機では制御がとても難しい 

マスターはご家族にも 焙煎中には話しかけるなと言われていたそうです

それを 僕たちのような素人が
目標に設定している時点で 
まず 無謀なのですが
この地域で飲まれていたコーヒーなので 
それ以外の目標など見つかりません

2020年春
失敗の日々は 長らく続きます…

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