台湾旅行記⑦(3日目:迪化街買い食い&茶行めぐり&南街得意〜寧夏夜市)
昼食の買い食い
前にも少し書いたが、恥ずかしながら屋台と買食いには夢がある。
行儀の悪い行為で衛生的にも問題があるという理由から制限されていたし、まあ実際そうなんだろうが、大人になったら自己責任。というわけでお昼は買い食いとする。私のそんな癖を知っている家族は若干呆れ顔。
胡椒餅
胡椒餅はどこかで食べたいと思っていたので(本来は饒河街夜市で食べるのが美味しいらしいし、その支店はホテルの近くにもあったが)、Googleマップで尋ねてみると、近くに美味しそうな胡椒餅の店があるようだ。
50TWD(250円)の普通の豚肉の胡椒餅を注文。熱々でお肉もゴロゴロと入っており、胡椒のからさもしっかりして美味しい。KALDIの胡椒餅も美味しかったが、旅先の野外で食べる胡椒餅にはいろんな情緒が詰まってしまうので比較できない。
日本にも支店?があるようだが…どういう商売モデルなのか。
葱油餅と雙胞胎
胡椒餅だけでは足りないので近くの葱油餅の店で葱油餅を半分(半張)、ドーナツも気になったが、口コミで美味しいと書いてあった雙胞胎なるものを注文。
この時点では甘いのかしょっぱいのかもよくわからないままに注文したが、雙胞胎がドーナツを2つくっつけて揚げた台湾のおやつらしい。
葱油餅は前夜祭で葱抓餅を食べていたので(微妙に違うものの)こちらも食べておきたかった1品。やっぱり鉄板で焼いた焼きたては美味しい。
雙胞胎は給食の揚げパンみたいな、そんな素朴な味だった。外にまぶしてある砂糖のついてない内側の部分はパンっぽくて甘味は少ない。
卵入り葱油餅50TWDに雙胞胎15TWD(65TWD、325円)。
青草茶
そしてここに歩いてくる間に気になっていた店でドリンクを購入。薬草茶なのはわかるがパッと見で買う勇気はなかった。しかしGoogleマップによればそんなに飲みにくいものではなさそうだったのでオーソドックスな青草茶を購入した。ミントティーのようだと書かれていたが、まさにちょっと青っぽいミントティー。すっきりして美味しい。
25TWD(125円)でかき氷に続く揚げ物三昧の胃腸をなだめる。
ティータイム
南街得意
さて、茶行はかならず行くにしても、どこかで茶藝館的な場所には行ってみたいなと思っていたので南街得意へ。
ちょっとわかりにくいが、陶芸品を販売している店の2階だった。ちゃんと観光情報サイト等をみればこの店の上にあると書いてあったのにすっかり見落としていた。奥にはろくろを回している人もいてびっくり。陶芸教室もやっていた。
色々悩んだが、私は10番の蜜香紅茶を選んだ。家族は金萱茶を選択。台湾の青茶を選ぶべきと思いつつも興味を抑えられなかった。
おしゃれな空間でのんびりお茶を飲んで休めたから全く文句はないが、お茶のクオリティにこだわるならもっと違うお店でも良かったかもしれない。というのは、その後に茶行で美味しいお茶を沢山試飲させてもらったせいなんだよなあ・・・。茶請け込みで1人280TWD(1400円)、ミニマムチャージ280TWDなので1人1種類お茶を注文するのが前提のお店です。
そして乾物を買う
ナッツなどお茶請けを食べて、思わずとなりにあったお店でカボチャの種とカシューナッツを購入。1キロサイズばかりが並んでいるが、相談すればハーフサイズにパックしてくれる。
合記茶行
おしゃれな店内にはかわいらしい茶器もモダンな茶器も沢山あった。いったことのある茶行でどこがお勧め?と聞かれたら、茶器に興味のあるおしゃれな人なら私はここをお勧めするだろう。
いくつかのお茶を試飲させてもらい、華やかな花の香りが豊かな阿里山高山茶を購入。価格は忘れたものの、500TWDから550TWDくらいだったと思う。買った茶葉の価格を忘れているのは別に記憶から消したいわけではない。結構今回は節約したつもりだ。
珍苑
あんまり買うと持って帰れなくなるとはいわれつつも、通りかかった乾物屋さんでホタテの貝柱を購入。良く水餃子を作るのだが、そのときにいつも隠し味として戻したホタテの出汁を入れている。あとは中華粥とか。500TWD(2500円)で小さな一袋を購入。
杜甲A-Ma
次はスパイス専門店。台湾旅行の前から、このところ家族は花椒を使った料理に凝っていたので、ぜひ来たいと思っていた。
結局、食べる辣油(380TWD=1900円)と花椒粉(350TWD=1750円)を購入。予定していた麻辣油は、確かに爽やかな辛さがあり面白そうだったが、料理にどう使うかのイメージが難しそうとのことだったので見送った。買えば買ったなりに役立ててくれたんだろうが、一旦は十分だろう。
猫さん
迪化街は至る所に人によくなれた猫さんがいて、たぶんそのあたりのお店で飼われているというか餌をもらって生きているのだろうなあという感じ。
そして次の茶行に向かって歩く。
寶堂蝶米(宝堂蝶米)
尚欣茶行に向かう道すがら、通りかかった明るいお店がどうにも茶行っぽい。ほほうと中に入ってみれば、すぐに笑顔の店員さんが出てきて、こちらが日本語話者だと分かると「日本語を話せるスタッフがおりません」と書いてあるメニューを出してくれた。
結局のところ、紅茶であっても洗茶をして何煎も飲むのだなあと驚いたが、美味しいのでこの飲み方で良いのだろう。後に自宅に帰って自宅にあった台湾紅茶をこの飲み方で飲んだら甘くてびっくりした。
甘い香りの蜜香紅茶も捨てがたいものだったが、結局複雑なしっかりした味の日月潭紅茶の方が好みだったためそちらを購入。75g500TWD(2500円)。毎朝ミルクティーを飲んでいるというので、私たちもそうだよと盛り上がった。ミルクティーにするなら日月潭紅茶だよなあ。もったいない気もするが。
尚欣茶行
そしてようやくたどり着いた尚欣茶行。これまでの2件のおしゃれな感じとはまた違う老舗の香り。実際、お香が焚きしめられていて、これでお茶を販売するのはかなり無謀なのでは・・・?とびっくりした。
でもお店の方は愛想良く、お茶について(指さし会話帳のような日本語の台湾語についての本やGoogle翻訳を駆使しながら)様々なことを教えてくれた。
お香についても、鼻がなれてしまえばお茶の香りだけに集中できた。高山茶と竜眼の炭で焙煎した烏龍茶をいただき、強いお茶が好きな私は焙煎烏龍茶が良い、柔らかなお茶を好む家族は高山茶が良いと意見が割れたところで、南街得意で飲んだ金萱茶を出してもらう。
これが美味しい。南街得意のお茶も美味しかったが、全く別物というくらいに柔らかな甘い香りがしっかりと漂う。
正直、焙煎烏龍茶も高山茶も買ったところだったし、ここは金萱茶一択だろうということで購入。500TWD(2500円)。
新春芳茶行でも思ったが、台湾では農園というよりも、焙煎は茶行がするもののようだ。勿論、販売している店舗でしているわけではないだろうが。同じお茶でも茶行によって焙煎とかの具合が変わってくるから味が全然違うんだと語る店主の言葉を聞きながら、次に台湾に来るときには茶畑巡り、お茶農園を巡りたいなあと思ったのだった。
寧夏夜市で夕食
ヘトヘトに歩き疲れたところで夕飯へ。
秋雲潤餅
まずはこの前食べられなかった潤餅リベンジ。後からみたらGoogleマップの口コミは最悪だったが、確かに生地は柔らかかったものの、べつに具材が少ないということはなかった。55TWD(125円)。
FUN SUN G 雞排
そして食べたかった大鶏排を食べる。オリジナル(原味)を選択。揚げたての大鶏排は美味しかったんだが、全然五香粉の香りがしなかった・・・それとも私が慣れすぎてしまったのか。もっとばっちり五香粉が効いていても良かったんだが・・・。とはいえ美味しかった。90TWD(450円)。
方家雞肉飯
最後は魯肉飯か雞肉飯のようなご飯ものが食べたいと彷徨うが、座って食べられる席はほとんど埋まっている。最初のお店は満席で諦め、偶然席が空いた店が方家雞肉飯。
ここの雞肉飯と魯肉飯はとても美味しかった。後から知ったが有名店だったらしい。疲れた身体に染みる優しい味で、たぶんもっと大きなどんぶりで出てきても食べきってしまっただろう。最高。
芒果先生與西瓜小姐
Googleマップで見つからなかったのが、こちらのジューススタンド。寧夏夜市に来たときからスイカジュースが飲みたくてたまらなかったんだが、食欲を優先していたので最後に購入。普通に美味しいスイカジュースだった。
最後に豆花を食べたいとつぶやきながらも、明日が早いのでバスに湯されてホテルに帰ることにした。この日は2万歩歩いていた。疲れるはずだ。