フリーランス韓日ゲーム翻訳者と韓国の翻訳会社の情報

韓国のインディーゲームに興味を持ってくださるパブリッシャーさん向けに、フリーランス韓日翻訳者さんと韓国の翻訳会社の情報を共有します。また、日本のインディーゲームを韓国語に翻訳できる日韓翻訳者さんの情報も掲載しておきます。

【24/08/01】わくい あいさんの情報を追加
【23/07/24更新】もちさん、ぽむさんの情報を追加
【23/07/25更新】NHN Fukuoka Studioの情報を追加
【23/08/07更新】デジタルハーツの情報を追加
【23/08/12更新】Cindy Kimさんの情報を追加
【23/10/29更新】Yeehe、Neon Noroshiの情報を追加

紹介文は簡潔に書きます。


フリーランス韓日ゲーム翻訳者(日本語ネイティブ)

Ko -> Jp 韓国語から日本語への翻訳。
ゲーム翻訳の担当タイトル数を基準に、ふじこさんから順に掲載させていただきます。一方、ウェブトゥーンの数で言えば名無しさんがこの中では最多です。

一般に韓日ゲーム翻訳では、秘密保持契約により、翻訳したゲームタイトルの言及許可が出ることはほぼありませんので、ここに掲載したタイトルは極めて貴重な例です。

ふじこ さん

Twitter: @fujikorea113
2017年より韓国・仁川にてフリーランス韓日翻訳者に。
担当したゲームは90作品以上。翻訳会社を通して受けた案件で言及許可が出た例は『のらねこものがたり2』と『Lita's Dream』。個人で依頼を受けたのは『ロイヤルブルーの魔法ブティック』、『チャッケビ茶屋

そり さん

Twitter: @koktrkj95
フリーランスになる前はインハウスでゲーム翻訳の経験あり。
現在は韓国のパブリッシャーCFKから依頼を受けることもある。パブリッシャーからの依頼で言及許可が出た例は『Sixtar Gate: STARTRAIL』Nintendo Switch版、『Blade Jumper』、『Ninja Issen (忍者一閃)』。個人で依頼を受けたのは『Kitchen Crisis

こむたん さん

Twitter: @komutandesu
2020年より翻訳フリーランスに(5年目)。ウェブトゥーン翻訳と並行してゲーム翻訳もなさっている。『出版&映像翻訳完全ガイドブック』にウェブトゥーン翻訳でインタビューとご経歴が掲載されています。

名無しの翻訳者 さん

Twitter: @tk303jp
2018-2023.05 翻訳したウェブトゥーン合計4,000話以上。約65作。
ゲーム翻訳で言及許可が出た例は、2021年リリースの『Lost Ruins』と2024年の恋愛ビジュアルノベル『よりどりみどり』の斉藤りいなルート。
もしBLゲームの案件がありましたら、名無しさんにご依頼を!

ご覧のように、ウェブトゥーン翻訳(または小説)と並行してゲーム翻訳の案件も受けているという方が多いので、案件を打診する際は念頭に置いてください。

【追記】フリーランス韓日ゲーム翻訳者

ご紹介を受けた順に、追記していきます。

もち さん

カカオトークID: hush8717
ゲーム翻訳歴はインハウスでの翻訳も含めて約10年、翻訳タイトル数は50作品以上。翻訳したいジャンルは「何でも大丈夫です」とのこと。

ぽむ さん

Twitter: @sprrrin9
2014年から翻訳の仕事を始め、 2020年にフリーランス転向(今年で5年目)。 ゲームはPCとモバイル合わせて9タイトル担当(現在はもっと多いようです)。インハウスでの翻訳経験あり。
「現在はウェブトゥーン、ウェブ小説の翻訳が多いです。 ファンタジー系を得意としていますが、ジャンル問わず挑戦しています」とのこと。

わくい あい(Wakui Ai)さん

翻訳のお問い合わせ: k.z.poppo@gmail.com
Facebook: https://www.facebook.com/ai.wakui?mibextid=LQQJ4d
Facebookのプロフィールに記載されている通り、ゲーム会社に勤務していた元インハウス翻訳者で、現在はフリーランスとしてゲームおよびウェブ漫画、ウェブ小説の翻訳を請け負っている。プサン在住。翻訳実績はkakaogamesの『オーディン:ヴァルハラ・ライジング 』、Com2uSの『ベースボールスーパースターズ』など。インディーでは『メトロブロッサム
【重要】Facebookにお写真がある通り、双子のお子さんを育児中です。メール対応は業務時間内のみ、といったワークスタイルにご配慮ください

他のフリーランス翻訳者の情報が知りたい場合はご連絡いただければ、さらに数名リストアップすることはできます。交流があったりなかったりで、今もゲーム翻訳を依頼できるかどうかは分かりませんが…

フリーランス日韓ゲーム翻訳者(韓国語ネイティブ)

Jp -> Ko 日本語から韓国語への翻訳ができる方。

キョウウン さん

Twitter: @KyunghunL
日韓翻訳(Jp->Ko)と韓日翻訳(Ko->Jp)。現地での展開もサポート。room6『ローグウィズデッド』(환생용병단)や、odencat『メグとばけもの』を担当

칼리토(Kalrito/カルリト) さん

Twitter: @kalrito2
日韓翻訳(Jp->Ko)と英韓翻訳(En->Ko)。2024年現在フリーランス6年目・翻訳経験は10年目。日本のゲーム会社、ローカライズ会社で勤務経験あり。今までの担当タイトルはインディーゲームより大手のゲームが多かったとのこと。

Nuimiko「ぬい巫女」 さん

Twitter: @People_looking
日韓翻訳(Jp->Ko)。成人向け、全年齢向けどちらも可。びっくりソフトウェア『Graze Counter GM』、ZephyrStudio『モン娘ぐらでぃえーた』を担当

탄산커피(炭酸コーヒー) さん

Twitter: @psh6905
日韓翻訳(Jp->Ko)。6年で60作品以上のフリーゲームを翻訳なさっていた方。休止期間を経て復帰。有償での翻訳は、『Ib』リメイクや『プリコラージュ -IDOLIZED-』の公式韓国語を担当

Cindy Kim さん

Twitter: @cindy_gamloc_ko
Portfolio(ENG): https://twitter.com/cindy_gameloc/status/1700034767201394992?s=20
参加作品(日本語): https://twitter.com/cindy_gameloc/status/1700035587850559761?s=20
日韓翻訳(Jp->Ko)と英韓翻訳(En->Ko)。日本のインディーゲームでは『SOULVARS』『GOODBYE WORLD』『Transiruby』『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』などを担当。
ご本人のツイートから引用
・合計15年以上の業務経験
・ナラティブ主導ゲームの翻訳に特化した作文能力
・合計85タイトル以上のローカライズプロジェクトに参加
・英韓基準通算600万ワード翻訳


続いて、翻訳会社の情報。
評判をここに書くわけにはいかないので、各社のポートフォリオを見て、どのようなゲーム会社から多く依頼を受けているかという分類だけします。

ポートフォリオに韓国インディーゲームが多い会社

ここに挙げた会社の担当タイトルには日本語翻訳が自然でないものも一部存在しますが、多言語翻訳に対応できるのが強みで、どの会社もよく依頼されています。韓英(Ko -> En)、英韓(En -> Ko)の実績が多い会社も。

marimu

http://marimu.net/?lang=ja
モバイルの『魔女の泉』2~4や、IKINAGAMESのタイトルを担当

Latis Global

https://latisglobal.com/ja/
ポートフォリオには『デイヴ・ザ・ダイバー』のL10N(Localization)とLQA、『勝利の女神:NIKKE』のCS/CM(カスタマーサポート)の実績が掲載されている。(注)全体ではなく一部を担当という可能性あり
大手のタイトルだけでなく、韓国インディーゲームも多い印象。『Pygmalion』『LAPIN』『Rocco's Island: Ring to End the Pain』など

2bytes

https://2bytescorp.com/ja/Services/Localization
パブリッシャーNEOWIZのタイトルを担当することが多い

Galactic Entertainment

https://galactic-localization.com/
韓国コンテンツ振興院によるゲームプラス事業の支援を受けたタイトルの案件数が多く、2022年は最多だった

Pulse Translation

https://www.pulsetranslation.com/en/
Twitter: @Pulse333Tales
TalesShopのビジュアルノベルやパブリッシャーCFKのタイトルを担当。最近では推理ゲーム『Staffer Case』とそのスピンオフ『Staffer Reborn』を担当。

ポートフォリオに韓国大手のゲームが多い会社

Latis Global

https://latisglobal.com/ja/
前述の通り。大手ゲーム会社のタイトルもインディーゲームも手掛けている。

Bobgate

http://www.bobgate.net/ja/ja-main/
韓国の大手ゲーム会社からの依頼だけでなく、Riot Gamesの『League of Legends』を担当した実績がある。

eCHOICE

http://game.echoice.co.kr/jap/
ポートフォリオに挙がっているタイトルがやや古いが、ここに発注していた会社の方から名前が挙がったので紹介

ポートフォリオに日本のゲーム会社からの依頼が多い会社

Mayflower Entertainment

http://www.mayflowerent.com/ja/home
工画堂スタジオやパブリッシャーDangen Entertainmentのタイトルを担当。
ゲームパブリッシング事業もしている。Twitter: @mayflower_games

HAPPY DUCK COMPANY

https://happyduckcompany.wixsite.com/happyduckcompany
日韓翻訳(Jp->Ko)専門のスタジオ。『ナユの冒険』『溶鉄のマルフーシャ』とその続編『救国のスネジンカ:Sentinel Girls2』を担当。【追記】『幻想戦略録 - The Touhou Empires -』『メルヘンカンナ』を担当

ポートフォリオに英語圏のインディーゲームが多い会社

BADA GAMES

https://badagames.net/
架け橋ゲームズのパートナー的存在として、韓国語への翻訳を担当。インディーゲームの韓国語翻訳を担当した数で言えば、この会社が圧倒的に多い。PLAYISMやChorus Worldwideのタイトルも最近見かける。

主要取引先として欧米の大手ゲーム会社が掲載されている会社

LINGOCRAFT

http://lingocraft.co.kr/
主に英韓翻訳(En -> Ko)で実績があり、クライアントとしてBlizzard EntertainmentやCD Projekt REDなどの名前が挙がっている。
このスタジオの代表が2022年のTGSに来た際、フリーランスの韓日翻訳者も募集していたとの情報あり。韓日翻訳も対応可能のはず。

韓国の翻訳会社の情報は以上です。
補足として、欧米や日本の会社についても少しご紹介します。

欧州発祥で、韓国にも拠点を持つ会社

Keywords Studios

https://www.keywordsstudios.com/?lang=ja
世界各地に拠点を持ち、韓国にも拠点がある。翻訳だけでなく、ゲーム開発、デバッグ、カスタマーサポートなど、ゲーム制作を広くサポートするスタジオ(インタビューを受けた記事が多いので検索すれば見つかる)
主要取引先として欧米や日本の大手ゲーム会社だけでなく、韓国大手のネクソン、ネットマーブル、NCSoftが掲載されている。

中国発祥の会社

Yeehe

https://www.iyeehe.com/
本社は北京。2022年11月頃に韓日翻訳と韓英翻訳の翻訳者を募集したことがあり、韓日翻訳者さんを通じて募集の情報が拡散されていた。
公式サイトによると、「ローカライズ翻訳、ゲームアフレコ・効果音制作、カスタマーサービス外注、海外SNS運営などを含むゲームのグローバル展開、ローカライズ化の一体化サービスを提供しており、世界中にオフィスを設けております」とのこと。

日本にある会社

アクティブゲーミングメディア

https://www.activegamingmedia.com/

CLOVER GAMES『ロードオブヒーローズ』の韓日翻訳(Ko -> Jp)を担当。同じCLOVER GAMESの『#Me: 3D Avatar, Meet & Play』の韓英翻訳(Ko -> En)も担当。
日韓翻訳(Jp -> Ko)では、『みんなで空気読み。』シリーズや『春ゆきてレトロチカ』『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』『No More Heroes 3』など実績多数。

NHN Fukuoka Studio

https://localize.nhn-fukuoka.com/

Twitter(翻訳チームのメガネ部長 さん): @megane_buchou
日本版「ハンゲーム」の運営会社から分社化した会社で、マンガやゲームの翻訳サービスを提供しているスタジオ。ウェブサイトに「韓日翻訳・中日翻訳承ります」との記載あり。
翻訳実績として、ハンゲ(ハンゲームから改称)で遊べるタイトルがいくつか掲載されている。

デジタルハーツ

https://www.digitalhearts.com/

総合デバッグサービス、ローカライズ、マーケティング支援等、さまざまなサービスを提供。主要取引先にネットマーブルジャパンの名前がある。
また、デジタルハーツソウルが日本語、簡体字、繁体字、英語から韓国語への翻訳及び韓国語LQAを提供しているほか、インタビュー記事によると韓国のインディーゲーム会社支援事業にも関心を持っているという。


当然ながら、韓日、日韓、英韓などの翻訳に対応できる日本の会社は他にも多いはずですが、韓国産ゲームを手掛けたという情報を私が見つけきれていないため、掲載していません。

PRなどのサービスを提供する会社

Ukiyo Studios

https://www.ukiyostudios.com/
Twitter: @ukiyostudiosau
海外展開を目指すゲーム会社向けにイベント代行出展、PR、BizDevなどを提供。北米のPAX EAST、台湾のTaipei Game Show、日本のBit Summitなどへの出展代行の実績がある。
海外イベントに複数のデベロッパー共同で「Game from Korea」ブースとして出展することも可能。韓国のデベロッパーやパブリッシャーはUkiyo Studiosに相談してみては?

Neon Noroshi

https://www.neonnoroshi.com/home-jp
Twitter: @NNoroshi
インディーゲームを中心にPRのお手伝いをするスウェーデンの会社。現役のゲーム開発者・マーケター・翻訳者などが集まり、PRを助けている。

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