にぃにぃ、おいでやす
とても驚いた。
ぼくがワーキングホリデーでオーストラリアにいた時、顔の濃い友達(沖縄出身)ができた。同じ職場で働いていたので、ほぼ毎日顔を合わせていて、当然のように仲良くなった。よく一緒にケバブ(安くて量がある)を買って、食べながら帰ったのはいい思い出。
ここ一年以上連絡はしていなかったし、彼はSNSに近況をアップしたりしないタイプなので、今 海外にいるのか日本にいるのかさえ分からない状態だった。
先週の土曜日の朝、ほんとうに何となく、今どこにいて何をしているんだろう?と気になりメッセージを送ってみた。
僕「にぃにぃ今どこおんの?」(この時 初めて『にぃにぃ』って呼んだ)
にぃにぃ「今 沖縄!でも甥っ子たちと旅行で大阪来てるよ!今何してんの?」
ぼく「京都で働いとるよ(『にぃにぃ』に対するツッコミなしかよ)」
にぃにぃ「今から甥っ子たちと金閣寺と清水寺行くよ!」
ぼく「え、嘘!?今日京都市内いく予定なんですけど!」
にぃにぃ「時間あったら会お!」
ぼく「じゃあ清水寺行くー!」
ここまでに要した時間は約20分。。こんなことある?
日本にいるか海外にいるか判らない、日本にいたとしても沖縄、という友達が、久しぶりに連絡したその日に 旅行でぼくの住む京都に来るから、会うことになるって。計算はできないけど、ものすごい確率だと思う。
このタイミングで連絡した自分、グッジョブ過ぎる。えらい!褒め殺ししてやりたい。
そして、最初のメッセージから5時間後には再会。
久しぶりに一緒にケバブを食べたいところだったけど、清水寺にケバブ屋さんが無かったのは残念で仕方がない。
相手の都合(甥っ子たちと一緒)もあったから、話していられたのは20分程度だったんだけど、じぶんでもビックリするくらいサラリとバイバイした。
それはきっと、再会した瞬間から、空白の時間なんて関係なく、以前と同じ温度感でアホな冗談を言い合うことが出来たから。
次に会うのがどこであっても、何年後になっても、ぼくたちの関係は変わらないんだな、と、確信めいた安心があった。