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やる気を高める戦略は自分にこそ使おう

気になるタイトルだったので読んでみたダイヤモンド・ハーバードビジネスレビューの記事、とても興味深かったです。

読んだ記事はこちら

日々の仕事をパーパスに結びつけ、やる気を高める3つの戦略

記事の内容は、会社のリーダーが、メンバーのやる気を高めるためには、会社のパーパスやビジョンと日々の仕事を結びつけるのが大事だよ、という話です。ですが、私はこれを自分(個人)の話に置き換えて読みました。


つらいときや、やる気が出ないとき、自分を奮い立たせる方法を持ってるかどうかは、仕事だけじゃなく、自分が目指すライフキャリアを歩んでいく上で、めちゃくちゃ大きなインパクトがあります。


自分を奮い立たせる、もっとも良い方法は「やるといいことがある」と頭の中にイメージすることです。

は?それだけ?と思うかもしれませんが、コレは心理学的に実証されてるので間違いありません。


ここでのポイントは「イメージ」です。


間違っても「数字」じゃありません。


先ほどの記事で強調されているのも、まさにこの点でした。

会員限定記事なので、引用は一部にとどめますが、特に以下の部分は示唆深いと思うんですよね。

売上目標、成長目標、納期はわかりやすい。こうした定量的な指標は、日常的な会話の中心となることが多い。それは今後も変わることはないだろう。しかし、財務目標は従業員のモチベーションを高めるには不十分であることもわかってきている。


従業員のモチベーションが上がらないってことは、それを自分にあてはめても、やっぱりモチベーションは上がらないってことです。

これは、具体例を見たら一目瞭然です。

以下のリーダーによるメッセージのうち、あなたを鼓舞するのはどちらだろうか。
・アーリーチェックインが可能な部屋を増やす必要がある。いまは50%しかない。
・アーリーチェックインが可能な部屋が増えれば、より多くの家族連れが楽しく休暇をスタートできる。ロビーでぐずる子どもをなだめたり、時計とにらめっこしながらうろうろしたりすることもなく、荷ほどきをしてすぐにビーチに繰り出すことができるのだ。いま、そのような喜びを味わっているのはゲストの半分だけだ。残りの半分は何時間も待っている。アーリーチェックインをより確実なものにするために、私たちは何ができるだろうか。

この例もわかりやすい。

社内における「成功」がなぜ社外の人にとっても重要なのかに結びつけるとよい。次の2つの違いについて考えてみよう。
・社内のインパクトを称える:平均8.1日だった納期を4.7日に短縮した。
・社外へのインパクトを称える:顧客に製品をより早く届けられるようになり、顧客の待ち時間がほぼ半分に短縮された。


でも、勉強熱心な読者の皆さんは、きっとこう思うことでしょう。


え、ちょっと待って。でも、目標設定では数値化が大事って言うじゃん!

SMARTのMはMeasurable(測定可能)じゃん!

と。


そこが落とし穴なんですよね。

たしかに、管理のためにはSMARTな目標設定が必要です。でも、管理しやすい目標をつくれば、みんなやる気になるよ、とはだれも言ってません。

SMARTが助けてくれるのは、あくまでも「管理しやすい目標のつくり方」ですよね。

「みんながやる気になる目標のつくり方」ではないですよね。


得てして、やる気になる目標(つまりビジョンとかパーパス)の方は置いてきぼりになりがちです(だからこそ、冒頭の記事が書かれたわけで)

そんなとき、会社なら「ウチの上司にはもっとビジョンを語ってほしいんだよね」と愚痴ればいいですが、自分がビジョンを持ってない場合、その愚痴はそっくりそのまま自分に返ってきます。


「俺・私、もっとビジョンを語ってほしいんだよね」


やる気が出ないということは、つまりあなたの心がそう言ってるワケです。


私がことあるごとに飽きもせずに「ライフビジョンが大事」と繰り返すのは、これが理由です。

大変だけど頑張ろうと思うためには、自分で自分にビジョンを語らないとダメなんです。それも年1回とかじゃダメ。

繰り返し繰り返し、しょっちゅう語る必要があります。


だから、ビジョンは「日々つかうもの」なんです。

40歳からのキャリアデザイン講座1. ライフビジョン」から抜粋


早いもので、2024年も12分の1が経過しちゃいましたね。

目指すライフキャリア、ありたい姿に向かって、動けてますか?

もし「あんまり動けてないな」と思ったら、ぜひ「ビジョンをつかう」を実践してみてください!



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萩原 雅裕|Prodotto代表
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