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キャリアの悩みの根源「対人関係」における大事な視点【40歳からのキャリアデザイン講座6】

このnoteは「40歳からのキャリアデザイン講座」の6科目め、テーマは「対人関係」です。



1. なぜ「対人関係」が必修科目なのか?


1-1. 対人関係の悩みを減らせれば、幸せなキャリアに近づける

古今東西、人生の悩みの大半は対人関係と言われます。アドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とまで言っています。

「すべて」かどうかは皆さんの判断にお任せしますが、対人関係が悩みのかなり多くの部分を占めていることは、だれにとっても共通していると思います。ですから、対人関係の悩みを減らすことができれば、納得感のあるキャリアに大きく近づくことができます。


1-2. 幸せは伝染する

幸せとは個人の状態を示すものと思いがちですが、どうやらそうではないようです。幸せは集団現象であり、集団内の相互作用で発生するもの、周囲の人たちから与えられるものだという実験結果があります。

矢野和男氏は、著書『データの見えざる手』で、身体活動と幸福度(ハピネス)の相関性をビッグデータで実証しました。彼は、幸福度(ハピネス)は人から人へと連鎖的に伝染すること、つまりハピネスとは実は集団現象であり、個人のなかに閉じて生じるのではなく、集団において人と人との相互作用のなかに起こる現象と捉えるべきと主張しました。さらにその後7年間で加速度的に積みあがったデータによって、幸せは周囲の人たちから与えられるものであることを証明してしまいました。

データが示す最も重要な結論は「あなたの幸せは、自分一人では生み出せない」ということである。むしろ、データが示すのは「あなたの幸せは、自分が関わる周囲の人たちから与えられるものだ」という事実だ。
(中略)
従って、あなたが幸せになるためには、人を幸せにする集団の一員になることが必要だ。

出典:『予測不能の時代』 矢野和男 著、太字は筆者

幸せは伝染するものであり、集団現象であり、人と人との相互作用のなかに起こる現象。そして、あなたが幸せになるためには、人を幸せにする集団の一員になる必要がある。

納得感のあるキャリア、幸せなライフキャリアのために、対人関係がいかに重要かを十分すぎるほど理解できる考えではないでしょうか。


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2.「対人関係」を実践するポイント

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