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CMCアカデミーを受講したら、教えることに携わりたい欲が高まりました
CMCアカデミーを受講しました。
参加資格を満たしていないため東京開催時には遠慮してましたし、今回の開催は大阪ということで躊躇してました。が、知れば知るほど、こんな貴重な機会はそうそうないことを確信。
そこでCMC_Meetup運営に確認し許可を取り、クラスコントリビューション(発言によるクラスへの貢献)という形でお返しせねば、という強い思いで大阪へ。
大阪でCMCアカデミーに参加!久しぶりにケースメソッドで戦略を考えるの、めっちゃ楽しい!クラス内でいっぱいアウトプットしたよ! #CMC_Meetup #アウトプットファースト
— 萩原雅裕/顧客起点の成長戦略・カスタマーレッドグロース (@Masa_Hagiwara) August 4, 2023
結果、本当に貴重な体験で、多くの刺激を受けました。
参加を許可いただいた運営の皆さま、ありがとうございました!
(カバー写真は、CMCアカデミーの会場であるXserverさんのオフィスから見えた素晴らしい夕景)
なお、CMCアカデミーで議論された内容は「今後受講する方の学びの機会を奪ってはならぬ」という考えに基づきネタバレ禁止なので、このnoteでは具体的な内容には触れず、CMCアカデミーのスゴさと受講しての気づきを書いています。
フレームワークで考える
とかく「実務において、理論は役に立たない」と言われがちだけど、私はそんなことないと思ってます。むしろ、理論を知ってて使えることは、実務でハッキリと差が出ると思うんです。
理論というのは、世の中の事象をある程度網羅してつくり上げられてる。それは大抵、いち個人の体験よりも幅広い。そうした網羅性をもって、世の中の事象を整理できるようつくられた理論は、フレームワークとして活用できる。
一定の社会人経験をした上で理論を学ぶと、「え、自分が苦労してやってたことは、実は先人たちがとっくにつくり上げた理論で説明できるんだ!」という発見があります。
そして、理論を使えば、自分の思考の抜け漏れがわかり、さらに先のことまで考えられる。理論的に考えるとこうなるよね、と考えられるというのは、大袈裟に言えば、ちょっとした未来予測ができるということ。これがフレームワークで考えることのすごいところで、実務で現状を分析したり、戦略を立案したり、施策のアイディア出しをしたりするときに活用できる。
そういえば、#フレームワークで考える のハッシュタグでツイートしたり、note書いてた時期もあったな
今週はウンウン唸る日々が続いている。
— 萩原雅裕/顧客起点の成長戦略・カスタマーレッドグロース (@Masa_Hagiwara) May 29, 2020
自分たちの今の課題を整理し、解決策を導くためのフレームワーク を作っているのだが、いまいちシックリ来ない。
フレームワークで成果が出るわけではないが、成果を出すために多くの人が同じ認識を持つためには大事だと思ってる。#フレームワークで考える
既存のものを使うのもいいけど、本来フレームワークって自分で作るものなんだよね。
— 萩原雅裕/顧客起点の成長戦略・カスタマーレッドグロース (@Masa_Hagiwara) May 21, 2020
コンサル会社のフレームワークも、実はクライアントの課題を解決する過程で作られたもの。
自分の課題にあったフレームワークは、自分で作るしかない。#フレームワークで考える
で、自社事業と自社製品ばっかり見てても、絶対に正しい状況判断はできないのですよねぇ。市場はどうなってるのか、自社は世の中からどう見られているのか、顧客はどう変化しているのか、既存顧客はどこに価値を感じているのか。そのために必要なのは #外のモノサシ と #フレームワークで考える こと
— 萩原雅裕/顧客起点の成長戦略・カスタマーレッドグロース (@Masa_Hagiwara) April 27, 2023
今回つくづく実感したのは、自分は「戦略を考えること」「フレームワークで考えること」が好きなんだな、ということ。
久しぶりにケースを渡され、分析せよとか、あなたならどうするか考えよというお題には、嬉々として取り組んでしまいました(笑)
CMCアカデミーはスゴい企画なんです(語彙力
受講してみて、CMCアカデミーはめちゃくちゃ難易度高いことをやってるな、というのが率直な感想。
なぜなら、ビジネススクール(MBA取るところね)では共通理解になっている2つのことを抜きに、ケーススタディをやってるから。
ビジネススクールの学生は、マネジメントに携わることを目標に学んでいる。つまり、意思決定者になるためのトレーニングだという共通理解がある。
ビジネススクールでは通常、理論と実践を交互に(または同時に)教わる。これまで学んだ理論を今回のケースに当てはめるとどう分析できるだろうとか、どのフレームワークを使えばいいのか考える、という流れになる。
単発のCMCアカデミーでは、事前にケースは渡されるものの、「意思決定者として考える姿勢」や「これまで学んだ理論がある」という前提なしで、クラスを進行しなきゃいけない。これはもうめちゃくちゃ大変。しかも、このケースはたぶん戦略のケースにもなりそうな題材なんですよ。その証拠に、クラスではコミュニティマーケティングにとどまらない観点での発言も多々ありました。
さらにさらに、ケース作成者が授業を回し、ケースの主人公が解説してくれ、さらにケースの題材になったコミュニティのメンバー(というか会長)が裏話をしてくれるんです。こんな授業、HBSでもそうそうない。
いや、こんなん、普通にやったら受講費数万円とか下手したら10ン万円とかですよ、お客さん。
もし、また開催される機会があったら、迷う前にポチるべき企画です。
ケースで学ぶという貴重な機会を提供してくれたことに加え、こういうめちゃくちゃ大変なクラス運営をすべてボランタリーでやっているCMCアカデミー運営の皆さん(長橋さん、小島さん、友岡さん、小笹さん)には本当に感謝と敬意しかありません。
あんなに時間が押してるとは気づかず、進行に影響与えてすみませんでした!!
大阪でCMCアカデミーに参加!ケースメソッドでコミュニティ戦略構築手法を会得した気がする!アウトプットするぞ! #CMC_Meetup #アウトプットファースト
— Kaori Ono 小野加央里 / 東京⇆高知県日高村(人口5000人の村) (@komeda11233) August 4, 2023
はぎーさんと、小島さんのやりとり
興味深く聞いておりました!
おもろー
社会人が学ぶべきは理論
実践知は経験でしか得られない(教わることはできない)けど、実践の仮想体験をすることで、理論の学びを深めるために考案されたのが、今回のCMCアカデミーで使われていたケーススタディ形式。
ケーススタディの本家、ハーバードビジネススクール(HBS)の授業は100%ケース形式でおこなわれてるけど、その良し悪しは常に議論の対象で「いやいや、理論はレクチャー形式で教えた方が効率いいでしょ。なのでレクチャーとケースの比率を半々にしてる」というビジネススクール(や教授)が多いのも事実。私が学んだKelloggもそういうスタイルでした。
ちなみに正直に告白すると、ビジネススクールでやったケースは、ほとんど覚えてないんですよね(汗)
ビジネス経験も浅く、英語もできず、クラスで落ちこぼれまくってた私は、学ぶ・吸収するというよりも、こなす・なんとかするだけで精一杯でした。
でも、いくつか強烈に覚えている理論やフレームワークはあります。
それはまさに「え、自分が苦労してやってたことは、実は先人たちがとっくにつくり上げた理論で説明できるんだ!」という発見があったから。
そして、そのフレームワーク(とその後のコンサルティング実務で学んだフレームワーク)は、その後20年近く、折りに触れてずっと使ってます。
フレームワークを総動員して戦略を考えたり、情報がない中での判断の拠り所にして、LINE WORKS というビジネスを立ち上げられたのは、自分にとって大きな自信にもなってる。
だからこそ、強く思うのが、経験のある人こそ理論を学ぶことで得られるものが大きいし、理論を知り実務で使えたらめちゃくちゃ強いってこと。
と思っていたら、高広さんがまさにこの点についてnoteでもっと詳しく言及されてました。
学びを助けることに携わってみたくなった
最近、先輩方から話を聞くなかで、「教える仕事をしたらいいんじゃないか」というアドバイスをいただくことが、何度かありました。
そのときは「そうですねー、そういうのできたらいいですねー、でも自分なんかまだまだっス」程度のリアクションしかできなかったのだけど、今回 CMCアカデミーに参加してみて、ふつふつと欲が湧いてきました。
普通に考えたら、教えるためには相応の知識と経験が必要なわけで、もっと圧倒的にスゴい人じゃないとできないと思います。
とはいえ、「教える」への携わり方にはいろいろな形があるはずで、「学びを助ける」と広く捉えると、なんらかの形で自分が貢献できる道がありそうな気もします。CMCアカデミーの2次会でも「どうしたら、もっと良い学びの機会になるか」と考えると、つい熱が入って、アレコレ言ってしまいました。。
博士号取ったり、修士号2つ取ったりと、周りの先輩方には学びに貪欲な人が多いですが、ぶっちゃけ私は論文を書くことに興味はないし、アカデミックに学ぶのは苦手。それは大学院でひどい成績を取ったので痛いほどよくわかってるw
でも、アカデミックに学ぶのが苦手だったからこそ、逆に学びを助けることはできるかもしれない。リスキリング・学びたい人が増えてるなか、その学びを助けることができたらいいなと思います。
何をどうしたらいいのか、今はまったく見当がついていないけど、自分の思いを発信しておくと何かが起こるものなので、ひとまずのアウトプット。
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