PCもろくにできなかったトレーナーがEC物販でM&Aするまで
僕はある日、順風満帆だったパーソナルトレーナーを辞め、EC物販で起業しました。
まわりの人から見ると成功への大胆な転換に映ったかもしれません。
でも実際は、限界を感じ不安から逃れたくて模索を続けた末の決断でした。
本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
こちらは"MASA@EC物販"というアカウント名で、Xを中心に自分の失敗談・経験談を交えてEC物販の情報を発信している僕の自己紹介noteになります。
◾️EC物販を始めるまで
パーソナルトレーナー時代、僕は契約先の大手ジムで全国トレーナー売上トップ10入りを果たすという結果を残しました。
登録トレーナーが400〜500名いる中での達成だったので、もちろん嬉しかったです。
ですが、その裏で感じていたのは「天井」でした。
毎日朝から晩までお客様へ指導を行う日々。
やりがいを感じる一方、
自分の実動時間がそのまま収入に直結するモデルの中で、これ以上は自分の限界を超えられないと感じていました。
「もし自分が倒れたらどうなるのか」
この不安がずっと心のどこかにありました。
新たな道を模索する中で何度も壁にぶつかりました。
今なら絶対手を出さないような怪しい教材にも手を出し、期待しては失敗を繰り返す日々。
「あぁ…自分はトレーナー以外何もできない人間なんだ、、、」
ちょっと売れているトレーナーという自負は、実は井の中の蛙だった現実を突きつけられ、心が折れかけていました。
「大人しくトレーナーとして食べていく腹を括るか…」
そう考え始めた時にたどり着いたのがEC物販でした。
最初は海外から利幅の取れる商品を仕入れることからのスタート。
すべてが手探り状態でした。
PCの操作、数字の管理、リサーチ…何もかもが初めてで、トレーニングバカだった僕は信じられない恥ずかしい失敗を連発。
それでも試行錯誤の結果、3 ヶ月程で月15万円の利益を出すことに成功。
「これならいけるかもしれない」
僕の中で小さな火が灯るには十分な成功体験でした。
◾️物販で起業→M&Aという選択肢
ほどなくしてトレーナーを辞めて、EC物販一本に専念。
最初の1〜2年は海外小売やメーカーから仕入れて販売をしており、小規模ではありますが海外メーカーの総代理店も経験させてもらいました。
2〜3年目から自社ブランドのみの販売に舵を切り始めます。
理由は「自分で企画して良いと思った商品のほうが熱量込められるから」です。
元々興味があるところをどんどん深掘りする気質で、それが自社ブランド運営というところにマッチした感じでした。
そのため、SEOハックとかのテクニック系より、企画や生産まわりなどモノ作りのほうを考える方が好きで、実際自分の強みになってくれたと思っています。
また意外にも、トレーナー時代に身につけたスキルが役立ちました。
お客様一人ひとりに合わせたプログラムを作る中で培った「ボトルネックを解消し、体系化する力」が、事業の仕組みづくりにも大きく貢献してくれたのです。
おかげで紆余曲折はありながらも、外注さん数人とチームを組む形で、平均年商4〜5億、平均経常利益5000〜7000万という感じに事業は順調に成長してくれました。
販売経路はAmazon、楽天、Yahooショッピング、Shopify。
販売商品は自社ブランド1つに注力していました。
物販事業を成長させていく中で、次第にM&Aを意識するようになりました。
この決断の背景は色々あるのですが「自分の中で一つのモデルが完成した」と感じた部分が大きかったかもしれません。
M&Aは僕が無知だった故、準備〜譲渡契約まで2年弱かかりましたが、最終的に良いオーナー様に巡り会えて、譲渡できたので満足しています。
金額も大事ですが、僕にとっては新しい良いオーナー様とのご縁に恵まれたことが、何よりもM&Aして良かったなと思っています。
まだPMI(M&A後の統合プロセス)の途中ですが、創業者として引き続き注力してブランドの発展に貢献したいと考えています。
◾️今後について
振り返れば、なんの志もなく、ただただ限界と不安から逃れたくて、すがるように始めただけのEC物販。
正直、数億円でM&Aするまでになるとは全く想像していませんでした。
M&Aを経験し、気持ちは一つ落ち着きましたが、また新たなブランドを立ち上げたり、新しい挑戦を続けていきたいなと思っています。
一方で「あの頃の自分がこれを知っていたら、もっとスムーズに進めたのにな」と思うことがたくさんあります。
そんな想いから、今現在進行形で進めていることだけでなく、"過去の自分に伝えたいこと"を想像しながら発信することにも力を注いでいます。
その発信が結果的に似た境遇の誰かの助けや気づきに繋がることがあれば、これほど嬉しいことはありません。
まだまだ未熟ですが、ここまでで少しでも何かを感じて頂けた方は、ぜひこれからの僕の発信を追ってくださると有り難いです。
MASA