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【“理念に共感”はNG】面接で印象が悪い受け答え4選


「書類選考は通るけど、毎回面接で落とされてしまう」
「話すことに苦手意識はないのに、面接でうまく自己PRができない」

転職活動をしていると、そういった悩みを抱えることが多いのではないでしょうか。

私(@masa_career)は、キャリアコーチとして6年間個人の転職支援に携わりながら、企業の採用支援も行っています。

求職者側と企業側、両方の支援を行う中で、面接に受からない人の受け答えのパターンが見えてきました。

そこで今回は、私のこれまでの経験をもとに、特に要注意な4つの受け答えについて解説します。

「採用されやすい受け答えを知りたい」「理想の転職を実現したい」という人は、ぜひ読んでみてください。


①自己PRを使いまわし

面接がうまくいかない人の特徴として、一度作った自己PR文を何度も使いまわしていることが挙げられます。

自分の能力や個性自体は変わらないとしても、それをどのように魅せるかは、応募先企業によってアレンジする必要があります。

次のような例を考えてみましょう。

【自己PR】
ケース:家電量販店の販売スタッフ ⇒ 無形商材の法人営業(※)への転職
(※顧客の課題に合わせてオーダーメイドでサービスを提供する企業とする)

<NG例>
「現職では商品理解に力を入れ、お客様の質問に的確に回答できるように心がけています」

上記のケースにおいて、求職者としては経験をもとに強みを充分アピールできたつもりなのかもしれません。

ですが、アピールポイントと企業が求めている人物像がズレている以上、採用担当には「会社のことをよく理解しないまま応募してきたのかも」「現職では優秀だとしても、うちとは合わないのでは」と思われる可能性があります。

自己PRは一度整えて終わりではなく、応募先によって最適な内容を考え直すことが必要です。

上記のケースなら、次のように回答するとよいでしょう。

自己PR
ケース:家電量販店の販売スタッフ ⇒ 無形商材の法人営業(※)への転職
(※顧客の課題に合わせてオーダーメイドでサービスを提供する企業とする)

<OK例>「現職ではお客様のニーズを把握することを意識して接客に取り組んでいます。ヒアリングの結果、初めにお客様が欲しいと言った商品がお客様の困りごとを解決しないと判断した場合は、違う商品を提案することもあります」

このように、「その企業が求めている人材イメージ」を考えて回答を作ることで、面接官に好印象を与え採用の可能性を高めることができます。

②志望動機を「理念に共感した」と答える


面接では必ず聞かれる「志望動機」。

新卒のときには、「企業理念に共感した」を定型文として覚えた人もいると思います。

ところが、こと中途の転職活動に関して言えば、「理念に共感した」を志望動機の中心に据えるのはおすすめしません。

というのも、基本的に企業理念はある程度抽象的な文言で書かれているため、理念だけでは「その企業でなければならない理由」が見えないからです。

参考までに、いくつかの大手企業の企業理念を確認してみましょう。


【企業理念の例】
Amazon:「地球上で最もお客様を大切にする企業であること
トヨタ自動車:「人・社会・地球環境との調和を図り、モノづくりを通して持続可能な社会の実現を目指します。
ソフトバンクグループ: 「情報革命で人々を幸せに
出典は企業名のリンクを参照

これらの例が示すように、企業理念は「概ね誰もが納得するようなスローガン」が掲げられることが多く、賛否の分かれる文言になっていることはまれです。

そのため、「企業理念に共感した」だけでは、志望動機として不十分なのです。

では、転職活動の面接では、どのような内容を志望動機として話せばよいのか。

1つの答えは、「会社の事業内容」×「自分の強み」です。

たとえば、次のような例が考えられます。

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