研究日誌①
技術面接
そろそろ技術系メーカーでも早期選考が始まる時期になりました。
外資系コンサルを受けた友人には、既に6社ほど内定を持っている子もいて、少々焦りもありますが、自分は自分と割り切って研究と就職活動に邁進する日々です。
そんな私も、現在2社ほど早期選考を受けており、2月には最終面接があります。
今回は、そんな理系大学院生の私が就職活動でよく直面する、技術面接についての記事を書こうと思います。
技術面接では、研究の内容はもちろんのこと、研究課題やその課題をどのように解決したか(アプローチ方法)などを聞かれます。
そのための個人的なまとめとして、今回は私が直面した課題とそのアプローチ方法を2点紹介します。
*私は人間工学分野の研究をしています。
生体反応の選定
人間工学は、居心地や座り心地のような"ここち"を定量化しようと試みる学問だと認識しています。
定量化する際の代表的な評価方法として、アンケートなどによる「主観的評価」と脳波や心拍数といった生体反応を用いた「客観的評価」の2つがあります。
このうち私の研究では、「客観的評価」の取り扱いにおいて課題がありました。
人間工学初心者の私は、研究を始めた頃、思考を司る"脳"の様子を把握できる「脳波」を計測しておけば、客観的評価なんて余裕だろう。と思っていました。(なんて浅はかなんでしょう。)
しかし、私の実験対象は、脳波の変化を見るのに十分な刺激を与えることができないと分かりました。
さて困りました。
人間工学の知識のない私はただひたすらに論文を読み漁り、どのような評価方法が適切かを模索しました。
しかし、なかなか良い方法が見つかりません。
そこで、実験で行うこととが頻繁に行われる場所に行き、そこにいた人々を観察することとしました。
これにより、私が評価したい刺激に対し、人々がどのような反応をするのか、ある程度把握することができました。
これを踏まえて、評価方法を考え、指導教官の方に提案してみると、お墨付きをもらうことができました。
ここから、論文等の座学に頼るだけでなく、実際の現場に足を運び、そこから学ぶ観察力が重要だと学びました。
外部刺激の統制法
人間を扱う実験を行う際、重要な考えがあります。
それは、「注目している刺激以外の刺激は統制すべき。」というものです。
なんか頭混乱しますよね。
例えば、室内の温度による快適さを評価したいのに、外で工事の音がうるさかったらそっちばかりに気が向いて(その音が要因で)、不快な思いをしますよね?!
防音の部屋はこのような刺激(音)を防ぐという目的で、音という刺激を統制してくれているんです。
このように、注目している刺激(上記の例だと室温)以外の刺激(上記の例だと音)を統制することは、正確に人間の感じ方を評価する上でとても大切なんです。
私の研究では、研究が乏しい分野を対象としているため、その統制方法が分からず、四苦八苦していました。
そこで、学会主催の講演会に足を運んだり、指導教員との打ち合わせを開いたりと専門家の意見をたくさん聞きました。
これにより、無事解決策を考案することができ、実験する目途がたちました。
この経験から、主体的に学ぶことの重要性はもちろん、質問をする際は、その質問をする目的や疑問点を明確化することで、相手の時間も浪費させない上に、自分にとってもより有益な情報を得ることができると学びました。
まとめ
今回は、技術面接対策ということで、私の研究における課題点とその解決方法について簡単に述べました。
抽象的過ぎることや少し専門的なことから、分かりにくいかもしれませんがご容赦ください。
早く就職活動を終わらせて、遊びや研究に没頭したいものです…