続・FacebookとLibra
こんにちは。
このブログでは、ブロックチェーン関連を中心としたテック系の情報の紹介をしております。
今日は世界中からフルぼっこにされているFacebookの仮想通貨「Libra」についてのお話です。
FacebookのザッカーバーグCEO、公聴会で「規制当局が承認するまでLibraは立ち上げない」と約束
米下院にて、Facebookのザッカーバーグ氏にLibraについての公聴会が行われました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1910/24/news073.html
この公聴会にFacebookのザッカーバーグ氏はたった一人で出席し、5時間もの間議員たちからの厳しい質問にさらされました。
最終的には当局の承認なしにLibraを立ち上げないことを約束することになりました。
Facebookの独自仮想通貨「Libra」はフランスとドイツからブロックされることが決定&各国中央銀行からも厳しい調査を受けている
アメリカ国内だけでなく、欧州からもLibraは警戒されています。
https://gigazine.net/news/20190917-facebook-libra-block/
また、最初は28社あったLibra協会の参加組織も、MasterやVisaなどの主要な決済業社が脱退を表明するというニュースもありました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1910/13/news011.html
Libraはなぜそこまで嫌われる?
Facebookはこれまでに大規模な個人情報流出の事件を起こしてきました。
そのFacebookが、17億人と言われている世界中のFacebookユーザーの口座を管理するようなことになったら、確かにまた流出事件起こすんじゃないかと心配ですよね。
アメリカにしても欧州にしても、そんな危ないサービスの面倒に巻き込まれたくない、というのが正直なところなのでしょうか。
ですが、ザッカーバーグ氏は公聴会の中でこんなことも発言しています。
中国のデジタル通貨の台頭
また、同氏は「イノベーションしないことのリスク」を訴え、「米国以外は待ってはいない。中国は数カ月中にLibraと同じようなデジタル通貨を立ち上げるだろう。Libraは主にドルで裏付けられる予定で、私はこれが米国の世界における経済的主導権の強化に繋がると確信している」とも語った。
確かに、もし中国を主体とするデジタル通貨の経済圏が出来上がったとして、これまで経済活動に参加できなかったたくさんの人がその経済圏に参加できる様になれば、世界経済の中心がアメリカから中国へ移る可能性もあります。
Libraはドルを機軸にしたステーブルコイン
ザッカーバーグ氏はドルを基準にしたステーブルコインとして、Libraを立ち上げようとしていました。
確かにリスクはあるのかもしれませんが、もし実現すれば、これまで以上にドルの信用が高まり、アメリカにとってとても有益な経済圏になる可能性もあると思います。
そんなに躍起になってLibraを潰そうとしないで、誰もが安心して利用できる様なサービスにできる様に、むしろ議会も積極的に支援してあげれば良いと思うのですが、、、
Facebookはまず国内の信頼を取り戻すことから始めないといけないのかもしれないですね。
おわり。