Hyperledger Fabric 2.0
こんにちは。
このブログでは、ブロックチェーン関連を中心としたテック系の情報の紹介をしております。
今日は気になる記事を一つご紹介します。
Hyperledger Fabric 2.0 をリリース
「Hyperledger Foundationは米国時間1月30日、オープンソースの分散型台帳技術(Distributed Ledger Technology)であるHyperledger Fabric 2.0の公開したことを発表した。」とのことです。(リンク)
私がHyperledger Fabricの最初の環境を作ったときはV1.0.6とかでしたので。
だいぶバージョンアップを重ねてきていたのですね。
2.0 で何が変わる?
2.0 の登場により何が変わるのでしょうか?
正式なドキュメントはまだ確認できていないので、記事から探ってみます。
最大の変更点は、台帳に新たなデータを追加する前に関係者全員の合意を必須とする、スマートコントラクトの分散ガバナンスと呼ばれるしくみを導入したことだ。
具体的には、トランザクションに関わる全員の合意がなければ、システムが誰にも台帳に書き込みを許さないというもので、ブロックチェーンの基本的信条の一つだ。
確かに、これまでは台帳への書き込みは、いったんPeerに書き込みの内容の検証をさせ、結果に問題がなければ書き込みが行われ、関係者による合意のようなプロセスは必要ありませんでした。
「全員の合意がなければ、システムが誰にも台帳に書き込みを許さない」ということなので、今後は台帳への書き込みの際に、関係者全員の合意を求める必要があるようです。
関係者全員にメールでもして承認もらうのでしょうか。。。?
そんなの時間がかかって仕方がないですよね。
デベロッパーは自動的にチェックするしくみをつくることができる。そうすることで、関係者は「トランザクション申請を承認する前に、別の情報を検証する」ことが可能になる、と開発者は言う。
ここがヒントになりそうです。
想像するに、関係者毎に、書き込みを承認(合意)するための条件みたいなものを定義して、それを自動的にチェックする仕組みがあるのでしょうか。
例えば、Aさんによってある取引情報が台帳に書き込まれるとします。
台帳の関係者は、例えば「Aさんは誰と取引したのか、取引の金額は規定以内か」とか「取引によってAさんの資産はいくらになるのか」など、任意のチェックを決めて、それを満たすことによって合意を自動的に得るようなやり方でしょうか。
確かにこんな仕組みがあれば、より透明で安全な取引の環境が作れるかもしれません。が、逆に言えば自動化されているとはいえ、ルールでがんじがらめになってしまわないかな、とも思います。
ま、実際に勉強してみないと何とも言えないですね。
今後、こちらで学んだことは共有していこうと思っています。
おわり。