日銀と分散型台帳
こんにちは。
このブログでは、ブロックチェーン関連を中心としたテック系の情報の紹介をしております。
今日はブロックチェーンの基礎から少し脱線しまして。
気になった記事を紹介します。
プロジェクトステラ
日銀と欧州中央銀行の取組み「プロジェクト ステラ」をご存知でしょうか?
2016年から日銀と欧州中央銀行で進められている、分散型台帳台帳技術(DLT)の金融市場インフラへの応用可能性についての共同調査プロジェクトとのことです。
今回、そのプロジェクトのフェーズ3の報告書が公開されたとのことです。
https://coinpost.jp/?p=111482
クロスボーダー送金
フェーズ3では、「クロスボーダー送金における支払いの同期化」についての検証が行われました。
クロスボーダー送金。。。?(けんさくけんさく汗)
クロスボーダー送金とは、異なる通貨間の送金のことで、例えば、日本円からアメリカドルという異なる通過を経由しての送金が該当します。
異なる通貨間で送金を行うと、複数の法域をまたぐ必要があり、そのやり取りのために国内の送金に比べて時間とコストがかかります。
分散型台帳システムを使った仮想通貨(暗号資産)であれば、送金を中継する銀行の様な機関は不要で、取引者同士が直接送金を行うことができると言われています。
フェーズ3では、仮想通貨を使う、というよりは、円やドルなどの現行通貨を分散型台帳を使って送金する(記事の中では同期すると表現されていますね)ことで、中継機関が存在するリスクやコストを低減できる、と報告されている様です。
日本円が仮想通貨になる!という様な話ではなく、分散型台帳の技術を現行通貨の課題に役立てよう、ということなんですね。
分散型台帳技術の決算システムへの応用
「DLTを資金決済システムに応用する可能性について前向きに捉えるに値する検証結果が得られた」と、プロジェクトステラでは結論付けられています。
国のお墨付きが得られた、ということなんですかね。
今後、さらに金融業界での分散型台帳技術が浸透していくのかもしれません。
個人的には、クロスボーダー送金よりも、ATM手数料をまずなんとかして欲しいものです笑
おわり。