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民間発行のデジタル円「DCJPY」その1 -DCJPYとは-

このブログでは、ブロックチェーン関連を中心としたテック系の情報の紹介をしております。

今回は、デジタル通貨フォーラムが発表した「DCJPY」について紹介しようと思います。

民間企業のデジタル通貨「DCJPY」、ホワイトペーパーを公開

こちらの記事でDCJPYについて紹介されています。

デジタル通貨フォーラムという多数の企業・組織からなる団体から、新しいデジタル通貨「DCJPY」のホワイトペーパーが発表されました。

ホワイトペーパー、つまり「白書」ですね。

ホワイトペーパーでは、この新しいデジタル通貨「DCJPY」でこんなことを実現していきますよ、ということが書かれています。

DCJPYとはどんなものなのか?

ホワイトペーパーでは、29ページにわたって、DCJPYの特徴とその価値について説明しています。

申し訳ないのですが、まだ読み切れていなくて、、、

今回では、ザクっとDCJPYの特徴について触れてみようと思います。

「民間」が発行するデジタル通貨

DCJPYはデジタル通貨です。

〇〇マネーの様な電子マネーとは異なり、本物のお金として利用することができる通貨です。

ブロックチェーン技術を利用していることが語られており、ビットコインやイーサリアムのようなブロックチェーン暗号資産の一つと考えられます。

では、ビットコインとは一体何が異なるのでしょうか?

DCJPYは民間企業が発行する暗号資産です。

ビットコインやイーサリアムはどこか特定の企業がそのコインを発行しているわけではなく、ビットコインというシステム=仕組みがあって、システムの利用者が一定のルール下で自由にビットコインのシステムを使って資産の取引を行っています。

DCJPYは民間の銀行が中心になってシステムが管理・運用されるようです。

明確な管理者が存在している、という点で他の暗号資産とは異なる性質を持っています。

1DCJPYは1円

DCJPYは円の価値と同じになるように設計されています。

つまり1DCJPYは1円、ということになります。

ビットコインなどの他の暗号資産は取引に応じてその価値が変動します。

そのため株のように投資対象とされることが多いですが、DCJPYは円と同じ価値であるため、その価値が安定しています。

ビットコインの様に投資対象になることは考慮されておらず、あくまで電子商取引を円滑に行える「決済手段」としての利用が主な狙いです。

中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)とは違う?

以前、日銀によるデジタル通貨の取り組みについて紹介しました。

このDCJPYはCBDCとも異なるものなのでしょうか?

CBDCは日本の中央銀行である日銀が発行する(していないけど)もので、DCJPYは民間の銀行が発行するものです。

以前の記事でも紹介しましたが、CBDCの方が取引に関わる関係者が少ないので、より低コストで取引を行うことが可能です。

では、なぜ中央銀行による発行ではなく、民間なのでしょうか?

ホワイトペーパーにはこの様な一文が書かれていました。

また、デジタル通貨が銀行の預金を侵食し、銀行経由の資金仲介を縮小させるといったリスクも回避することができます。

いきなり中央銀行のデジタル通貨を発行して、民間の銀行が仲介するこれまでの取引をとっかえてしまうようなことをすれば、民間の銀行による反発は必至です。

ちゃんとこれまでの民間の銀行の役割を維持したまま、より効率的に取引が行えるようにする、ということなのだと思います。

他にもたくさんの事がホワイトペーパーには書かれていますが、おいおい、追加で紹介記事を上げていこうと思います。

おわり。

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