旅行業登録に必要な基準資産額の考え方
観光系行政書士のヤチダです。
旅行業の新規登録や更新手続についてのご相談を受けている中で、特に皆さんが気にしていらっしゃるのが、オカネの話。
旅行業には基準資産額と保証金という2つのオカネの話が出てきます。
特に新規登録をされる方はこの辺りがごちゃ混ぜになっていることが多いです。
ややこしいですもんね、私も最初はここを切り分けるのが大変でした。
保証金
保証金は、その名の通り事業を行っていくうえで、保証をするお金です。
会社が倒産とかしても、一定の金額を債権者に対して保証できるようにするためのお金です。
基準資産額
こっちの基準資産額がちょっと難しいんですね。
会社の資本金と、必ずしも同じというわけじゃない、というのがポイント。
すごーく簡単にいうと、「会社の中にある、現金化可能な資産のこと」です。
これ、めっちゃ大事です。
基準資産額を計算する際に、会社の決算書類を使用します。
特に大事なのが、貸借対照表。
バランスシートなんて言ったりもします。
左に資産、右側に負債と資本が載っている、あの表です。
この貸借対照表を見て、左側の資産から右側の負債をマイナスします。
そして、資産の中でも現金化できないもの。
例えばそうですね、不良債権とか、繰延資産(ゴルフ会員権)とか、のれんとか、全部マイナスしていきます。
そうして残った金額が、基準資産額より上か下か。
役所の担当者や審査官はそうして判断をしています。
新規登録でも更新手続でも、基準資産額は見られています。
特に更新直前になって、
基準資産額を満たせていない!
先生何とかして!
そんな問い合わせが非常に多いです。
何とかする方法もあるんですが、それには時間と労力、そしてお金がかかります。
ぜひそうなる前に、更新前の決算時には、決算書類の見直しをしてください。
ちょっと相談したいんだけど
基準資産額や旅行業の手続、経営上のお悩み。
きっと、小さいものから大きいものまでありますよね。
手遅れになる前に、ぜひ相談してみください。
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