ファミレスの高校生

3人組

ファミレスに3人の女子高生がいる。
同じ部活だろうか。

お互いになにも話さずそれぞれが違うことをしている。
1人は漫画、2人はスマホゲーム。

お互いを信頼しているからこそ、話さなくてもいいという関係だろうか。
時折り話すが、それぞれがやることに集中している。

部活終わりのゆるーい時間だろう。
高校時代の友人関係は不思議である。

高校時代

僕が高校生の時は、駅前にファミレスがなかったため、友達とラーメン屋で食べるか、書店で本を読むか、図書館で勉強をしていた。

吹奏楽部だったため、19:30まで部活をしていてそこから駅前に向かっていた。

高校時代は本を読むのが結構好きだったため、書店で立ち読みすることが多く、有川浩や米澤穂信などの小説を読んでいた。

中でも百田尚樹の「永遠の0」は一番感動した本といっても過言ではない。
授業中に涙しながら読んだ記憶がある。

思い返せば、あまり真面目に授業を聞いてなかったかもしれない。
数学の授業は特にそうだった。つまらなくなってしまうと本に興味が行ってしまっていた。

クラスの友達は吹奏楽部の友達くらい。他のクラスメイトとは特段仲がいいわけではないし、悪いわけでもなかった。共通の話題があまりなかったのかもしれない。

部活は全国大会に毎年出場するような強豪であったため、練習は毎日休みなくあった。それなりに充実はしていたが、高校生活全体を振り返ると、もっとクラスで仲良くなってもよかったのではとも思う。

結局、社会人になってからも付き合いがあるのは大学の友達がほとんどだと思うので、そんなには気にしていない。

高校時代は部活での人間関係や、自身のスランプなどもあり、自分に自信を持てていなかったと思う。
楽器というのはセンスの問題なので、上手い人は上手いし、下手な人は下手である。練習でカバーできる部分もあるが、才能には勝てない。

僕はそんなことに嫌気が差していたのかもしれない。音楽は好きだが、音楽をやるというのは別なことである。
コンテストなどに勝った時の喜びは、人生で味わったことのない幸福感に包まれるが、そこまでの苦労に疲れてしまうこともある。

高校では心から気持ちを許せる友達を見つけることはできなかった。大学に来て本当に心を許せる友達を見つけることができたのは嬉しかった。自分を認めてくれる存在がいたということが大きかったのかもしれない。

大学では0の状態から人間関係や物事を始めることができたため、気が楽だったのであろう。大学ではたくさんの友達、先輩、後輩ができた。高校とは比べ物にならないくらいだ。

けれど、その中で本当に信頼できる友達はどのくらいいるのだろう。思い返すと数人しかいないのではないかと思う。友人関係というのは難しい。これからも一生続いていく関係を築いていければいいなと思っている。

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