他人のラブレターを展示します。
突然ですが、来年2/10、11に渋谷でクラスメイトと企画展を開きます。
タイトルは、「他人の恋文(ひとのラブレター)展」。
文字通り、展示するのは誰かが実際に書いた現物のラブレターです。
最近この話を周りの人にしたら、「攻めてるね....!」と若干引き気味に言われました(笑)
個人的には他人のラブレターって誰もが一回は読んでみたいはずだと思っているのですが、確かに「展示しちゃおう!」とは考えないのかもしれません。(ちなみに展示する手紙は全て執筆者の同意をちゃんと得てますよ!)
なので、どんなことを考えてこの展示を開催するか、ここに書こうかと思います。
この企画展のテーマを一言で言えば、「人間臭さの観察」です。
私、人間観察がとても好きなんです。
人がどんな価値観を持っているかとか、どんな経緯を経て今の考えに至ったかとか、詳しく知りたい。だから、気づくと話を聞きながら相手のしぐさを観察していることがしょっちゅうあります。
今、アシスタントデザイナーとして働きながら、専門学校でデザインを学んでいるのですが、デザインの道に進んだのも、人や企業のらしさをデザインを通して広める仕事をしたいからです。
特に恋愛観って、人が他人をどう捉えているかがモロに出る所だと思っていて。ある人は束縛したがりだったり、ある人は複数の人間を同時に愛することができたり。
それを考えた時に、ラブレターって、最高の人間観察ツールだと思うんですよ。恋人にしか見せない、究極にプライベートな自分なんですから。
例えば、第52~54代内閣総理大臣であり、鳩山由紀夫さんの父としても有名な鳩山一郎さんは、のちの奥さんになる女性(文中では「シスター」)にこんな手紙を送っています。
“二人は永く信じて互いに愛しましょうね。如何に多くの支障がありましても、只清浄と言うことが大切ですね。それだけがあれば、どんなに一時禍が出て来ても打ち勝つ事は出来ましょう。
手をたずさえて忍ぶ事は出来ましょう。ああ、シスター信じて下さいよ。そうすれば僕はどんな事も忍耐しますから。ああ、シスターKissして下さいな。また、色々の思想が百出して悲しく淋しくなりました。
ああ If I could see you and kiss you and put my arm around you, sister, I will die.”(新潮社「世紀のラブレター」より一部抜粋)
正直、冷静に読むと「ふわぁぁぁ…!鳥肌ぞわぞわするぅ…!!」という感じです(笑)少なくとも内閣総理大臣という肩書きからは想像できないような文章です。でも、お堅い役職についているエリートにもこんな一面があると思うと、なんだか親近感が湧くというか、人って面白いなって感じるんですよね。
そんな、公には見せられない弱さや見栄や愛情に、人間臭い美しさが隠れていると、私達は考えています。ラブレターを通して、普段見ることがなかなかない人間の側面にスポットライトを当てることで、人間そのものを考える機会を提供したいというのが、今回の企画展の主旨です。
余談ですが、当日は私が昔書いたラブレターも展示します。久々に読み返しましたが、まぁなんとゾクゾクすることか…。(悪い意味で)ちなみに、当時の彼女にもらったラブレターも詩的で素敵だったので、絶縁状態だったところに勇気を出して連絡し、一緒に展示させて頂くことになりました(笑)
ここまで読んでちょっとでも興味を持って頂けたら、ぜひインスタやtwitterを覗いていただけたら嬉しいです。下記に詳細を貼っておきますね。インスタでは、手紙を使ったインスタ映えしそうな写真とともに、インスタ映えしなさそうなコメントを上げていくので、温かく見守ってくれたらとっても嬉しいです。
他人の恋文展
日時:2019年 2月10・11日 10:00~21:00(入場は20:30まで)
場所:渋谷 くるくるGlobal hub(JR渋谷駅 宮益坂口徒歩4分)
twitter: loveletter0210
instagram:loveletter0210
入場料:一般500円 小・中学生無料
主催:鈴木誠人・菊池みずき
ちなみに、トップ画のイラストは、桑沢デザイン研究所で同じクラスの丸野愛実が描いてくれました!彼女の淡くてオシャンなイラストがとても好きで、企画展をすると決めてからずっとお願いしようと思っていました。今回も素敵なイラストを描いてくれてとっても感謝です。彼女のインスタアカウントはこちら→ @aimi_maruno
それでは、ぜひぜひ当日に足を運んでいただけたら嬉しいです!
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