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チームを勝たせるためのオフェンスシステム構築術 vol.1

こんにちは、Masataka Kuniyoshiです。
@masa_0155

今回は、バスケットボールにおけるオフェンスシステムの構築をする際にどのような思考プロセスで考えているのか。
また、その思考からどのように実際にシステムを構築し、チームに落とし込んでいるのかについてお話しさせていただこうかなと思います。
前半では、オフェンスシステム構築における前提となる基本情報についてお話ししたいと思います。
気になる方はぜひ読んでいただければ幸いです。

まずはじめに、今回の記事を執筆するきっかけは、定期的にバスケットボールのお話をしているりょうた君(@RYOTactics_hoop)から、オフェンスシステムの考え方について直近よく質問を受けていました。
その際に答えた内容を、X(旧Twitter)にて投稿しても良いかと連絡がありました:

この内容に関して、もう少し深く内容を知りたいという声をありがたいことに多く頂きました。
そのため、自分の頭の中で完結してしまってももったいないので、思考の整理がてら執筆をしてみようと思い、今回の記事を書く運びとなりました。


序章

オフェンスシステムとは?

まずはじめに、みなさんはオフェンスシステムをどのようなものとして捉えていますでしょうか。

私は、以下のように考えています。

オフェンスシステムとは、オフェンスにおけるプレイヤーたちへの『道標』である。

実際に試合において、どのように攻めるべきであるのか、またどのような攻め方をしてはいけないかというものを定めることがオフェンスシステムを構築する上で、最も大切なポイントであると考えています。

では、より具体的なお話しをしていきたいと思います。
オフェンスシステムを挙げてくださいと言われた際に、みなさんはどのようなものを想像しますでしょうか。

例えば、日本でよく話題にあがるものであればドリブルドライブモーションオフェンス(DDM)ボールスクリーンモーション(マッカビモーション)などがよくあげられるものであるのかなと思います。
つまり、特定の1つのオフェンスコンセプトについてオフェンスシステムと認識されている方が多い印象があります。
実際に、私自身現場でコーチをしながらもそのように感じることが多いです。

もちろん、それら1つのコンセプトのみを使用してオフェンスシステムを構築することも、1つの手段ではあります。
しかし、実際に試合を行うと同じような動きばかりであり、対戦相手に容易くスカウティングをされてしまいます。

その結果として、オフェンスが手詰まりになり、特に狙いのないボールスクリーンや1on1ばかりを行なってしまうことで、自分たちのオフェンスではあまり推奨していないことに終始してしまうといったケースがよく起こり得ているのではないでしょうか。

このような状況に陥ってしまうと、プレイヤー1人1人の個の能力に依存したオフェンスとなってしまい、個で勝てなければ勝てないといった状況を生み出してしまいます。
このような状況から脱するべく、オフェンスシステムをしっかりと構築する必要性があると考えています。


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