⑤身体に良い飽和脂肪酸の嬉しい効果
身体に良い方の飽和脂肪酸には細胞膜やホルモン、ホルモン様物質の材料となります。
他にも以下のような効果があります。
・カルシウムなどのミネラルの吸収を助ける
・ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンを血中で運ぶ
・カロテンをビタミンAに変換する・コレステロール値を下げる(パルミチン酸、ステアリン酸)
・抗生物質の働きをする(カプリル酸)
・脂肪がケトン化されたときに最適な燃料となる
・満腹感や満足感を与える(味が濃く、栄養素が少ない加工食品を食べたいと思わなくなる)
・遺伝情報の調節を行ない、がんの発生を防ぐ(酪酸)
・LDLコレステロール値が上がる
・体によいHDLコレステロール値が上がる
健康のことを考えるなら
健康のことを考えるには、この「体によい脂肪(飽和脂肪酸)」の摂取をもっと増やさなければいけません。
また、この「体によい脂肪」には、飽和脂肪酸だけでなく
一価不飽和脂肪酸(アボカドや特定のナッツに含まれる脂肪酸)
オメガ3系列の脂肪酸も含まれるということに注目してほしいのです。
つまり飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、オメガ3系脂肪酸の摂取を増やし
一方では、精製された植物油と天然由来のオメガ6系列の脂肪酸(身体に炎症を起こしやすい脂質)の摂取を制限していきます。
※飽和脂肪酸の中には、健康に役立つものとそうでないものがあるので、全ての飽和脂肪酸が健康に良いというわけではありません。