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新たな挑戦の機会はいつも自分の現状の外にある

「独立して、自分の力でお金を稼いでいきたい」

そう思って社会人生活をスタートした。

当時の自分は、それはそれは尖っていた(と周りの人から評価される)

・上司の言うことは聞かない
・自分が独立をするために必要なことかどうかが物差し
・一匹狼として活躍
・周りの人とは将来の解像度が違うと勘違いして独走


今思うと、こんな人と一緒に働かないといけなかった同僚には本当に申し訳ないなと思う。

実際、いろいろな人から「周りともっと上手くやれ」と言う指導をもらってしまったし、限りある1日の時間をそんなつまらないことに使わせてしまって、生産性の低い状態を作ってしまっていた。


しかし、それくらい自分が願った未来に貪欲だった。
自分が主人公だと信じて、「何か」になろうとしていた。

スマホを開けば見えてくる煌びやかな世界に憧れたし、
「自分はこれだけ努力をしているから必ずそこに到達できる」という
根拠のない自信があった。

だから周りと群れないで働きながらも業務に対する姿勢は一番ストイックで、とにかく「早く独立がしたい」を中心に仕事をした。



成功への近道だと信じていた。




結論から言うと、この自分の作戦は失敗だった。
ただ失敗したのではない。圧倒的なまでに失敗だった。


根拠のない自信と、利己的な仕事の仕方の果てに手に入れたものは
「他人からのネガティブな評価」と
「自分1人で完結できる範囲の小さな仕事」



そう、独立をしたくて貪欲にストイックにひたむきに仕事をしていたつもりでも、自分の手のひらに収まるくらいの小さな仕事しか手がけていなかった。


そりゃそうだ。多くの仕事は自分1人では完結できない。
自分1人で完結できるんだったら、みんな個人事業主。

それじゃ叶わない夢をもつから、法人化して同志(従業員)を集め規模を拡大していく。

1人の力ではできないようなこともチームで取り組めば、手が届くかもしれない。

そんな大きなことをなそうとするときに、自分の夢のことしか考えずに仕事するやつの力なんて借りようと思わない。思うはずが無い。

結果、自分の夢に固執しすぎるあまり自分で自分の可能性を閉ざしていた。


幸運にも自分に熱心な指導をしてくれる周りがいてくれたおかげで、社会人一年目から尖り続けた心はうまく周りを傷つけない丸みを帯びるようになった。


win-winになれる方法を模索するようになったし、自分よりも周りが良くなるにはどうしたらいいか考えるようになった。

当時の自分じゃ考えられない。
自分の中では天動説が地動説に変わったくらいのパラダイムシフト。

そうした考えが根付いたころから任せてもらえることが増え、様々なことに挑戦させてもらえるようになった。

結果、仕事がもっと楽しくなると言う好循環。

自分を成長させる鍵はいつだって自分の外にある。


もちろん野心はまだある。
願い続けた思いは簡単に失われはしない。

「あなたに向いていることはなんですか?」と聞かれたら、十中八九「人とのコミュニケーションが少なくて済むこと」って言えるくらい、集団行動が苦手なので、自分が生きやすい生き方をするためにも独立したいと思う。


でも、独立した後は?


きっと1人でできることには限界があるし、1人でできる範囲の作業にはきっと飽きてしまう。

今、とてつもなく大きな経験をさせてもらっていて、それは1人ではできないこと。


自分が切り捨てようとしていた周囲との関係性が新しい可能性をもたらしてくれた。


SNSを見ていれば個人で活躍している人がたくさんいるし、そこだけがフォーカスされる。
どうしても組織に属していない姿はカッコ良く見えるし、多くの人はサラリーマン時代の苦しみから脱却しているので憧れやすい。


でも、1人で仕事をしているように見える人でも必ず周りとの強力で全て成立している。

そこを履き違えると、画面の向こうにいる憧れた人には絶対到達できない。思い描いた未来とは大きく逸れた未来になる。


現状の外側には未来しかない。

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