こんなところにも…_100日チャレンジ(30日目)
雨が降りしきる中、同僚と中華料理店で少し遅いランチ。
私は迷わず五目あんかけ焼きそばに決める。同僚は迷った挙句、肌寒いからと麻婆麺を選んだ。
話しながら待つこと15分ほどで、料理が運ばれてきた。
「いただきま~す。」と一声かけて、熱々の麺を口に運ぶ。同僚の麻婆麺は辛さが際立つような熱々の湯気が立ちあがっていて、一口食べるのも大変そう。
お互いの様子をみて同僚が一言。「あんかけは冷めにくいからね。」
私も答える「麻婆はラー油も入っているから、更に冷めにくいよね。」
「そうだよね!」と相槌を打って食べながら、noteに書くことができたと思いました。
<あんかけ、ラー油(油)だと、なぜ冷めにくいのか。>
まず、スープから出ている湯気がでることによって熱が放出されています。表面の温度が下がったスープは下に沈み、熱いスープが浮いてくる対流が起きます。これを繰り返すことで冷めてくるのですが、あんかけは粘性があるため、対流が起こりません。だから、スープの温度が下がりにくいのです。
また、油は水に浮きます。熱いスープから出ている湯気は、スープから気化熱を奪うことで表面の温度が下がります。しかし、スープの表面を油の膜が覆うためスープの蒸発が抑えられ、冷めにくくなるのです。
終盤、同僚が辛さに咳き込み始めると、隣の席のお姉さん二人も咳き込み始めました。あまりにタイミングが良く、「辛いと咳き込んじゃいますよね。美味しいのに、どうしてですかね?」と話かけられ、みんなで笑いました。
「辛さの成分であるカプサイシンの刺激で、咳き込むのですよ。」と、伝えたかったです。
ランチのあんかけ料理にも、科学が潜んでいました。
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