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君は僕、僕は君

僕は君、君は僕


  1. 僕の来世は君



遠い過去から君の母のお腹に僕は来た。
君は僕の生まれ変わりで君の母のお腹にいる。


ん。なんだか揺れて賑やかな羊水の中。

小さくとも君はすくすくと育ちそして生まれた。

小さな君を君の母はどことなくどう対応していいのか
わからないようだ。

でも、何とか大きくなり君にも弟ができる。

弟は君より優れて育つけど君は彼にいじめられても
泣きながらも優しく接してたよね。

優しく接している君には近くで見守っている
精霊たちが微笑んでいるよ。

ずっと君は楽しく過ごしていたけどいつの間にか
君の両親は別れて暮らすことになった。

そこから君の人生の悲劇が幕開けした。

僕は君を助けることができなくてそんな君を労る
こともできずにただ悔しくて泣くしかなかった。

君は怖がりながらも顔が引きずりながらも
辛い記憶を消そうとしてる。

だけど、消えなかった。


そんな君を思うと涙を流して見守るしかできない自分。

僕は悔しくて歯がゆい。

怖い思い出を消そうとしながらも
君はどんな困難にも耐えてきた。

そんな君をまた悲劇が襲った。

親の身勝手な行動で君はまた、犠牲を背負う。

誰にも言えずはにかみながら優しく接しては
自分を責めて自分を追い込み自分を消してしまう
とまでしたよね。

『なんで僕だけこんな目にあうの?』

と君は涙を流しては毎日、毎日、
君は君の心に問いかけては聞いてたけどダメだった。

泣いても笑っても前に進むしかないのかと思いながら
過ごして来ただけで罵声を浴びせられてきたよね。

だけど、君は消えなかった。

 続く

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