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子供の発達過程で見ておきたいポイント〜共同注意〜

共同注意とは?

赤ちゃんが相手(ママなど)と同じものに注意を向けて、行動の意図を共有したり共有してもらうことです。このことができると赤ちゃんと相手(ママなど)以外の物を介してコミュニケーションが取れます。

例えばこんな感じです。

  1. ママがテレビアニメをつけます。

  2. ママがアニメを見ながら『面白い』と言いながら、テレビ画面に目を向ける

  3. 赤ちゃんはママの視線の先を目で追う。

  4. テレビアニメを見て赤ちゃんも面白いと思う

  5. 『面白い』という気持ちを赤ちゃんとママで共有することができました。

こんな感じで共同注意は行われます。

自閉症スペクトラムの子供は『指差しをしない』『目が合わない』などの特徴から共同注意の発達がしにくいのです。


共同注意が見られず、相談すべき年齢は?

成長には個人差があります。一概に共同注意が見られないからといって、自閉症だということではありません。1歳から1歳半になって共同注意が見られない場合は成長の遅れが考えられるので、かかりつけの小児科医に相談した方が良いそうです。

発達段階に応じた行動を見分けるために

共同注意ができるようになるまでにはアイコンタクトや追視、指差しなどさまざまな発達の段階を経てできるようになります。なので、何か要求を叶えるために指差しができていたか?ママが見た方に視線を向けることができていたかなど、ほかにも確認できることはあります。また、自閉症スペクトラムの子供はママがおもちゃを指差した時におもちゃではなくママの指そのものに視線を向けていることがあります。

共同注意ができるようになるまでの過程は先に書いた通りです。この過程にある指差しや視線の追従などは知識がないと分かりませんし、おそらく気に留めてみることはないと思います。指差しや視線追従などができてくると相手の意図が理解できます。ママの発するサインを読み取る社会的参照ができます。要は大人の顔色を伺ったりできるようになります。そのように大人の発するサインによって物事の善悪を判断していけるようになります。そのような過程を経ておおよそ平均で9ヶ月ごろに共同注意ができるようになります。他者と自分以外の物を介したコミュニケーションが取れる状態に成長します。

このように社会性やコミュニケーションスキルを身につける段階の道筋はある程度理論立てられています。こういった知識を知って子育てをするのとしないのとでは一つ一つの子供の行動に対する捉え方が大きく変わります。ぜひ参考にしてください。

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