エッセイ「本「日本人の神はどこにいるか/島田裕巳著」(ちくま新書)を読んで」※全文掲載

 僕は、神の存在を感じるような経験があったが、真実は、神はいない、それが真実だそうです。 もし神が本当にいるならば、戦争など起こさないでしょう。それが理由です。 

 僕はこの本を取り、日本人の神のありかを知りたかった。そして、解った事がある。それがこの本に書かれています。 特に気に入った部分を紹介します。 

・「…。二分法は、必然的に単純化という作業をともない、無視してはならないはずの雑多な要素はかならずやそぎ落とされていく。」(P8) 

・「先物取引が禁じられていれば、バブルは起こりえない。…。資本を大事にするイスラーム金融こそが、じつは本当の資本主義なのではないか。わたしにはそのように思えて仕方がない。」(P33)

・「…。重要なことは、過激派の言葉からは、かならずしも深遠な宗教性が感じられないという点である。かれらにとって、イスラームの教えはどのような意味を持っているのか。かれらはけっして敬虔な信者であるというわけではない。過激派の出現も、結局は世俗化の産物なのかもしれない。」(P36)

・「…、神を絶対的な善としてとらえることは、大きな矛盾をはらむことにつながる。」(P85) 

如何でしょうか?

参考図書:拙書「たいよう十七」

#読書の秋2020

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