現代アート「My fair prisoners!?3」の林語堂さんの調書とエッセイ※全文掲載
この方は、中国の文学者で、ノーベル文学賞に二度ノミネートされています。僕が尊敬する偉人の一人です。名前は、林語堂(リン・シャウイイ)と言います。僕の、プロフィールの編集の画面の、大事な表があるんですが、その表を考えた人です!
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My Fair Prisoners!?調書
囚人番号:20201113124701
名前:HUMOR
懲役:81年
服役する刑務所:福建省竜渓県
音楽:中国の歌
映画:「ライムライト」チャップリン
本:哲学書、中国の文学書
罪: 頭が周りに比べて良すぎたこと。話せる友人がいなかった事。
喜:自分の本が出たとき。新しい考えを知る時。
怒:戦争、レイプ、重犯罪、銃犯罪
哀:ノーベル文学に二度ノミネートされたが、受賞出来なかった事。人と人が、下らないことで揉めるのを見たとき。
楽:自分の本が売れるとき
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「HUMOR」さん
本ばかり読む子供だった。貸本屋に行っては、本を借り、返しては新しい本を借りる事の繰り返し。 親父が宣教師をしていたが、自分が宣教師になろうとは考えなかった。作家になりたかった。 ノーベル文学賞に二度ノミネートされたが、受賞には至らなかった。これは本当に残念だった。
学生時代は、とにかく新しい考えを知る喜びを感じていた。次から次へと、難しい本を読み続けていた。特に哲学が好きだった。アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドが好きで、中国語に訳す事もしていた。 話せる友人がいなくて、過去の偉人と話すかのように、難しい本に挑戦していた。色々な仕事もしてきたが、本を書く事の喜びに勝るものはなかった。 政府の仕事をしていた時に、国を変えるのは政府ではない事を、嫌ってほど知らされた。個人個人が頑張るしかないと自覚し、政府の仕事を辞し、一般の仕事に従事した。
私生活では、とにかくユーモアを大事にした。ユーモアさえ理解する事が出来たら、生きる張り合いや、面白さに気付けると思うからだ。ただ、多くの人は、一見真面目に、きつい言葉で言えば逃げていると思った。一見真面目にしていれば、人から文句は言われないが、何故生きているのか等の答えを出す際には、ユーモアが欠かせない。それをもっと周知させる能力があればと強く思った。
ユーモアの深遠さ、これをどうやって分かって貰えるか。「HUMOR」は、今はそればかりを考えている。 (了)
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※この方も刑期を終えました。