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現代アート「My fair prisoners!?3」の美空ひばりさんの調書とエッセイ※全文掲載

この方は、幼くして人気者になった国民的女性シンガーです。僕もCD、レコード全て持ってます。調書で分かる人には分かるでしょう。美空ひばりさんです。

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          My Fair Prisoners!?調書

囚人番号:20201113173321

名前:御嬢

懲役:52年

服役した刑務所:神奈川県横浜市

音楽:オペラ、エリック・サティ、ディキシージャズ

映画:「夫婦善哉」、「独裁者」チャップリン

本:福沢諭吉さんの本

罪:偽ったことが多過ぎる

喜:NHKの紅白歌合戦に出た事

怒:戦争、レイプ、重犯罪、銃犯罪

哀:「すっとこどっこい」に罹ってしまった事

楽:歌っている時

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              「御嬢」さん

 「御嬢」は、幼少期、とにかく歌う事が好きだった。暇さえあれば、カセットをかけて歌っていた。NHKのど自慢大会に出たが、あまりにも歌が上手過ぎて、鐘が鳴らなかった事が、物議を醸した。

そして、あるレコード会社が「御嬢」に目を付けて、晴れてレコードデビューが決まった。最初の曲は「河童ブギウギ」。少しは売れたが、「御嬢」の名が全国的になったのが、「リンゴ追分」だった。

それから、映画にしょっちゅう出ていて、どれが気に入っているかと言えば、「ひばりの子守唄」。これは後でもビデオで見るくらい気に入っていた映画。

 楽座との黒い付き合いがあると噂されたが、実際は、暴力団ではなく、楽座(一般にはヤクザ)が、後援してくれていただけ。経済的な支援ではなく、レコードや舞台の際に、後援してくれていただけ。真実を話せて良かったと「御嬢」は胸を撫で下ろした。

 子供の出産は大変だった。今思えば、5、6人兄弟を産んであげればよかったと思うが、とくかく忙し過ぎたために、兄弟を産んであげられなかった。これは後悔している。

芸能界での出来事は、素晴らしい事ばかり。ありもしない噂は、有名税。このことをもっと早くに知りたかった、そう「御嬢」は残念そうに語った。でも、「御嬢」は、「生まれ変わっても、歌手をやるわ。今でも、コンサートで週末は仕事をしてるの」そう教えてくれた「御嬢」だった。(了)

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※この方も刑期を終えました。

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