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【読書録129】「森信三 運命をひらく365の金言」5月編
「森信三 運命をひらく365の金言」(致知出版社)の5月の中で、特に気に入ったものについて取り上げる。
5月は、志を立てることの重要性を再認識させられた記事が多かった。
これで一年分の記載を一周した。
達成感はあるが、ゴールではない。
これは、日々繰り返し学ばないといけない考え方であり、血肉化して行動に移していけるようにならないと意味がない。毎日、読み続けるのは継続していこう。
5月2日 天分を発揮するには➁
天分を発揮するには、単に自分のことを考えていただけでは駄目だという。
森先生は、こう言う。
自分というものを越えたある何物かに、自己を捧げるという気持ちがなければ、できないことだと思うのです。
自分の場合はどうだろうか?
その時の気分に左右されて、自分を捧げるという気持ちからは遠いと反省させられる。
大いなるものに導かれているという思いがあると自分を捧げるという気持ちにもなりやすいのかなと思う。
5月4日 ひそかなる決意
「人生二度なし」
ひそかなる決意がないとその人生が無意味に終わってしまうという。
諸君らは、現在自分の抱いている理想に対して、今日からすでに黙々として、その足場となり土台となるものを、人知れずひそかに築きつつあるようでなくてはならぬと思います。
理想を描けているか?
自分が目指すものに対して、日々努力をしているか?
そんな風に問われているように感じる。
5月12日 仕事に取り組む態度と方法論
森先生の語録の中では、けっこう珍しいと思うビジネスマンへのメッセージ。
仕事に取り組む態度としては、以下の3点が重要であるという。
➀本気・積極的態度
➁集中統一
③耐久持続
さらに方法論として、5点を挙げる。私なりに意訳すると
➀プライオリティ付け、小事を軽んじない
➁迅速かつ正確に
③問題意識をもって創意工夫を
➃関係者との協調・協力
⑤成果と貢献意欲
いづれもその通りだと思うが、森先生から言われると背筋が伸びる。
特に私にとっては、態度が課題かなと思う。
5月13日 すぐにその場で
この日は、こんな言葉からはじまる。
われわれ人間は、日々自分の当面する事務的な事柄や世俗的な雑事の重圧を、いかにして切り抜けたらいいか
森先生は、「すぐにその場で」片づけるということが、この難問に対する唯一にして、かつ最上の秘訣だという。
これは、私も深く頷くところである。
別の言葉で言うと、溜めないこと。
これは本当に心得たい。後でやろうと思うと出来なくなる。
5月22日 真の読書
一人の人間の持つ世界の広さ深さは、要するにその人の読書の広さと深さに、比例すると言ってもよいからです。
真の読書は、自己の内心の已むにやまれぬ欲求からでたものだという。
義務や勉強の為ではなく、自分の志のための読書。
今日から遠大な志を立てて、大いに書物を読まねばならぬでしょう。
最近、志のための読書量は減っている。
言志四録、読み進めたい。
5月29日 大差を生ず
この日は、感じるところが特に大である。
自覚なる没頭は功を為し、無自覚なれば居眠りに堕す。
同じく田を耕すにも、
単に一日の仕事として耕すか、一家を憂えて耕すか、
はたまた一国を念頭において耕すかによって、
そこに描かれる波紋にも小大無量の差を生ずべし。
しかもその現れたる処は、畢竟じてみな田を耕すにすぎず。
志の有無によって、行為の意味は変わる、行為の価値は変わる。
私自身がどう生きるかという価値観に関わる話である。