自家現像 ~1本目~
30数年ぶりの自家現像…
なんせモノクロフィルムをラボに出すと2週間以上かかるし,値段も高いし。
そうなると,C41プロセスのイルフォードXP2の一択になるのだが,こちらは入手が困難だしといろいろと悩んだ末に,1週まわって自家現像にたどり着きました。
久しぶりの自家現像の準備が整ったところで早速現像してみました。
今回のフィルムはイルフォードHP5です。
カメラはミノルタ ハイマチックFで撮影しています。
1.フィルムの装填
チェンジバッグの中でリールに巻き付けます。
その際に注意する点は2点。
・光を当てないこと。(チェンジバッグの中でも感光することがあるので,部屋は暗くします)
・フィルム面を触らないこと。(手袋をすると良いでしょう)
高校生の時に使っていたステンレスリールと違って,今のプラスチックリールは巻きやすくて失敗の可能性が少ないですね。
リールに巻き取ったら,バッグの中でタンクに入れて蓋をします。
蓋をしたらバッグから取り出しても大丈夫です。
2.現像
現像液(SPD)を注ぎます。
現像の時に留意する点は2点です。
・温度(液温)
・現像時間
SPDとHP5の現像時間を調べたところ,いろいろな記述があり,5分30秒というのもあれば,8分30秒というのもありました。
今回はとりあえず間を取って,7分としてみます(液温20℃)
液を注いだら30秒間撹拌します。
その後,50秒待つ→10秒撹拌を繰り返します。
キッチンタイマー等で時間を測りながら進めると良いでしょう。
3.停止
現像液(富士酢酸)をタンクから出します。現像液は何回か使えますので,ポリタンクなどに入れて保存します。また,銀が含まれていますので,そのまま水道などに流すのはやめましょう。廃液の処理は各自治体の指示に従って下さい。
現像液を排出したら,停止液を注ぎ30秒待ってから排出します。
これで現像液の反応が停止します。
4.定着
定着液(スーパーフジフィックス)を注ぎ定着処理を行います。
今回は,7分間浸しました。
5.水洗い
タンクに水を入れて数回撹拌した後に,水洗い促進剤(富士QW)を入れて1分ほど待ちます。
その後,タンクからリールを取り出し10分間流水で洗います。
6.水切りと乾燥
水切り剤(ドライウエル)に1分ほど浸したら,フィルムの片方にクリップではさんで,吊るします。
もう反対側にもクリップをはさんでおきます。そうすることでフィルムがカールするのを防ぎます。
水切り剤を使っているのでこのまま乾燥させても問題ありませんが,吸水スポンジでかるく水滴を拭き取ってから乾燥させてもOKです。
※ここでは,いろいろな薬品名がでてきておりますが,それぞれの使用法や希釈濃度,使用後の処理方法については使用説明書および各自治体の処理方法に従って下さい。
7.出来上がり!
仕上がったフィルムは6コマ毎に切断し、保存袋に収納します。
フィルムスキャナーで読み取って完成です!(銀塩プリントはしていません)