ある老舗精密機器の会社が倒産した裏側②
さて、そうこうしている内に、2014年11月末に突然詐欺師から電話があり、自分(詐欺師)が、亡き父の会社(精密機器会社)に入り、財務担当として会社の立て直しをしますから、名前だけでいいので社長を頼みたいと言われます。
一旦断ったのですが、それなら自分(詐欺師)が社長をすると言うのです。
親族Aと母が、いつの間にかそんな事まで依頼していたのかと驚きました。
他人の会社になってしまうのが嫌だったので、名前だけでいいのですね?と
承諾してしまいました。
親族Aからは、何の連絡も相談もないまま利用されてしまったのです。
12月になり、臨時株主総会が行われ、父が亡くなった後、社長をしていたK氏は解任。
登記上、私が代表取締役社長として登記されました。
K氏に関しては、破格の退職金と営業権を渡すとの折り合いが、ついていたらしく、K氏は納得していたようです。
しかし営業権は渡さず、のちにもめる事となりました。
2015年1月から詐欺師の銀行面談が始まり、次々と融資を取り込んでは、全てリース契約に切り替えていきます。
無担保での融資。
融資された現金は、一旦会社口座に入りますが、すぐさま新しく作った会社名義のネット銀行口座に、移されます。
その管理は詐欺師がしていました。
経理担当の女子社員が、支払い等をするから、こちらの口座に入れてほしいと頼んでいました。
なかなか入れてくれないので、困っている・自分の貯金で取り敢えず支払いをしていると、女子社員からは聞かされます。
そしてある日突然、経理担当の女子社員を解雇すると詐欺師は言い出し、会社から追い出してしまいました。
彼女は会社のお金を着服している・取引先からキャッシュバックをしている等と、社内にふれてまわります。
その内に、私に銀行の個人保証をしてくれと言われ、そんな大金は保証できないと断るも、自分(詐欺師)がちゃんと保証してバックアップするから、心配いらない・大丈夫です!等言われ、サインをしてしまいました。
2015年春頃、会社の周年パーティをして大々的に会社の名前を広めましょうと言い出し、2016年春にパーティをする事になりました。
パーティは、派手にしないといけないと言い、取締役専務は準備を始めます。
後に親族Aには、地味にしないといけないのに、あんな派手なパーティをして困ったもんですと言ってたらしく、親族Aからはその事でも、しつこく責立てられました。
2016年6月末、これも突然詐欺師から取引先の支払い・社員の給料支払いを差し止めると言い出します。
理由として、取引先との癒着をなくし、見直しをする為だと熱弁します。
ビックリした私は、それはできませんと反論をし、何度も社員の給料は払ってほしいと頼みました。
すると詐欺師は、私に出社停止だと言い渡します。
後にわかった事ですが、社員には私が逃げたと言い回っていました。
その時には、私自身は詐欺師が会社を自分の金儲けのために、おもちゃにしているのではないかと、気づき始めます。
ある男性社員が、私に電話をかけてきました。
その男性社員は、詐欺師の右腕として、色んな事案を担当していました。
その彼が会社のお金の動きがおかしいので、調べると。
詐欺に合ってるのではないですかと。
私も同意見だったので、バレないように動いて下さいとお願いしました。
その時は、はっきりした証拠は見つからなかったのですが、取り敢えず大阪府警や国税局と顧問弁護士のところに、二人で相談に行きました。
国税局では、粉飾決算しているのではないか調査中との事。
大阪府警は、弁護士からの告発状がなければダメだと言われ。
顧問弁護士は、完全に詐欺の手口ですねとの事。
しかし時既に遅し。
会社の全財産は、詐欺師の自由のままになっていました。
続きは次回に。
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