分散型IDの開発者コミュニティ立ち上げ
こんにちは、CGの三井です。
富士榮さんや Blockbase の山村さんたちと「DID Developer Community(仮)」を立ち上げることになりました。まだ何もない状態ですが、なんでも情報交換できる場をつくりたいと思います。DID でプロダクト開発している人、してみたい人、繋がりましょう(すでに70人くらい!👀)
Discord: https://discord.com/invite/Fqx27wS3Cq
2年ほど前から、MS の Kristina、富士榮さん、Blockbase の真木さんたちと、月一ペースで DIDs の技術仕様や暗号技術の勉強会を緩く始めたことがきっかけで、少しずつ開発者の輪が広がってきました。
この数ヶ月で、Microsoft Entra や Block Web5 などの発表があり、さらに先日、W3C Decentralized Identifiers が Official W3C Recommendation として承認され、界隈はにわかに盛り上がっています(と思います)🎉🎉
開発者は安心して DID 領域へ突き進んでいけますね!
今回の W3C Director's Decision について↓
DIDs とは、DID Document (認証方法などが定義してある JSON オブジェクト)を解決するための URI のことです。DID Method は、この DIDs から DID Document を解決する方法で did:`method`:123456789の `method` の部分に表現されます(概念的には、URI仕様とhttpなどの特定のURIスキームの関係に似ています)。DID Method はさまざまな検証可能なデータレジストリから DID Document を生成・解決・更新・無効化できます。レジストリは各種 Public Blockchain, TLS-protected website, method 固有のものなどがあり、サポートする暗号方式や Key Rotation にも触れるので、仕様ゆれのある段階だと、まぁ分岐しちゃうよなという感覚です。
過去数年に数十の DID Methods が生まれ、支持者は異種の信頼システムの橋渡しとして強力で柔軟性があると主張し、反対者は実装者にとって頭痛の種となる相互運用性の悪夢が待っていると主張し、しばらく膠着状態に陥っていました。
今回 W3C Director's Decision は、標準的な DID Method のコンセンサスを待つより、現時点で機能している DID Core 仕様を W3C 勧告に進めて、アーキテクチャーレベルでの相互運用性を担保したほうが損害が少ないこと。この次に、DID Core に従う Method の標準化に焦点をあてて、コンセンサスを取りましょうという決定になります。(Great Work, Tim Berners-Lee!!)。
さて、CGではこの分散型ID技術を活用した E2E セキュリティプラットフォーム「UNiD(ゆにっど)」を開発しています。IoT デバイスやマイクロサービスなどのエンドポイント間のセキュアなコネクティビティを構築する手段を 提供し、世界のあらゆる情報を信頼可能にすることに挑戦しています。
特にデバイスとクラウド間のデジタルな信頼構築にフォーカスしており、ものづくりに強みのある日本からグローバルに挑戦できる領域です。
分散型IDは、まだまだ歴史の浅い領域なので、いまからコミットすれば世界の最前線で勝負できます。最高に面白いタイミングなので、ぜひコミュニティに参加してみてください!
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