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ぼくがうつ病に勝った理由-15

ぼくがうつ病に勝った理由は、治療を全面的に信頼し、25年もの期間、回復を夢見て生きてきたことと思います^^

昔と今を比べると、雲泥の差があります。

昔は人に話しかけるのが、すっとできたわけじゃなく、その人のそばまで行って、棒立ち。話しかけてもどもることがありました。

上手く会話できないと、死にたい気分になりました。精神科デイケアのワーカーに、「うまくはなすことができないです」と言うと、

「会話は場数だからね。努力はしているのは分かるよ。時間をかけようね」

と言われました。どうしてもしんどい時は、デイケア内の本棚の漫画を読みふけると言うヘタレ。それでも、楽な選択をしないと教わったことを思い出しました。

宗教を辞めて、楽になって、治療に打ち込んでいました。まわりには対人関係を軽やかにこなす仲間。

同じように漫画にふける仲間。ああ、どっちでもいいんだと気づきました。

精神科デイケアは、目的を自分で決めないといけません。仲間が家族みたいになっていて、

仲間と話すのがしんどい時は、スタッフのワーカーに聞いてと言うと、
「少し、その気持ちを抱えたままでいれないかな?話を聴いてくれる日は、後3日後だね。抱えると言うのも必要なことだよ^^」

仕方ないので、大学ノートに書き出していました。自分の感情を自分で捉える。しんどいけど、慣れると抱え、それを自己処理できる体質に変わりました。

デイケアとは別に、水曜のデイケア後、コミュニケーション能力トレーニングの時間がありました。そこで傾聴(ただ黙って一心に聴くこと)、

アサーショントレーニング(主語をはっきりさせながらの自己主張のトレーニング)があり、20名参加で、男子は3人。

ひたすら頑張って、仲間の話を聴き、口を挟まない。それによって、自己主張しても、否定されない空間を作る。安全だと言う体験を積む。

そんなミーティング(ACグループと言います)でした。

この体験を1年間休まないで続けました。技術を身に付け、精神科デイケアでの会話に使うように、ワーカーに言われ、皆、実践していました。

デイケア内で問題が起きることもありましたが、(空気が重くなる)、そのことをスタッフに言うと、怒りの顔を出してきました。

共依存だと感じ、言うと、無言で怒りを出した顔でした。今思うのは、対人関係の場所は、訓練を受けても古いパターンである共依存に戻ることがある。それは黙認することを学びました。

ぼくがうつ病に勝った理由は、自分でできることは自己責任100%でし、

困った時に、きちんとスタッフに話し(これも難しいことがあった)、指導やケアを受けたことでしょう。

Aクリニックで7年。K病院で7年。精神科デイケアを学びの場所として使い、

その後のプロセスである、作業所に籍を移し、病院も、歩いて15分の、Nメンタルクリニックに切り替えて、

気持ちを切り替えて、いろいろな問題(通院拒否)を通過して、健常者に近づいていきました。

この記事で強調したいことは、スタッフに頼る前に自分に頼り解決し、それが出来ないときは、「話聞いてもらえますか?」と時間を作ってもらい、

じっくり聴いてもらったことです。

病院によっては、精神科デイケアがうまく機能してないところもあるそうです。参加して、気分が合わないなら、違うことを探しましょう。

場合によっては評判のいい病院に替えることもできます。面倒ですが・・・

(16に続く)

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