実はポジティブよりもネガティブの方がいい
株式会社リアライズの佐藤です。
恒例の今日の高校時代の文集ネタですが僕は実は「東大に入りそうな人」という項目で、、、もちろんランキングに入っていませんでした。
ただわざわざ「ほかに、正裕2Pがありました」とコメントがつくような学生でした。
そんな僕がw
『将来生活に困りそうな人第三位の僕が社長になるまで』
と題してマイナスから製造事業をスタートさせて個人事業主から株式会社を設立するまでを連載しています。
今回は第2話「実はポジティブよりもネガティブの方がいい」です。
これまでのお話は↓
0.将来生活に困りそうな人第三位の僕が社長になるまで
1.最初の衝動は小さい方がいい
HTMLを独学で勉強してWEBサイトをつくる
とにかくなんとかして月に2万円を稼げるようになりたい、そんな小さな初期衝動から缶バッジ製作の機材一式を7万円で買いましたが、
第一話「最初の衝動は小さい方がいい」で触れた通り、知り合いのバンドマンからの受注という線ではそこまで売り上げを立てることが難しいことをほどなく痛感しました。
もともとは
"バンドをやっている限りは缶バッジをつくりたいという人達と出会い続け仕事をもらい続けられるはず・・・"
そんな計算の元に始めた缶バッジ製作事業でしたから思い切りあてが外れました。
ではどうやって注文を増やしていこうか、そう考えた時に経験も何もない自分が思いついたのは、ホームページをつくることでした。
ホームページをつくればお客さんが来るはず、と思っていたかというとむしろ逆で、サイトをつくったくらいでは注文なんかこないだろうと思っていました。
それでも何かをしないとこのままですから。何か思いついたことであればなんでもするつもりでいました。
とにかく俺は2万円稼がないと!
という焦りがホームページ開設に向けた強い原動力になりました。
ただ、ホームページをつくる知識なんてなかったので、すぐに本屋に行ってWEBサイトのつくり方を勉強しました。
ここでhtmlやcssのことを自ら学びある程度のコーディングが自分でできるようになれたことは今でも自分の仕事の大きな支えになっています。
今思うと、知り合いのバンドマンからはあまり受注できそうにないと思ってからWEBサイトづくりに着手するまでは数日くらいだったのでここで初速を早くして動けた事は(偶然でしたけど)過去の自分を褒めたいと思います。
思ったことをすぐにやること、これは今でもすごく意識している僕の行動原理のひとつです。
このあたりの意味や効果についてはまた後日書かせていただきます。
そんなこんなでこつこつとhtmlを覚えて、いいなと思ったサイトのhtmlコードを参考にしながら、ようやくオリジナル缶バッジ製造サイト「REALIZE-NET」はできました!
2009年2月のことです。
世の中そんなに甘くない
見よう見まねでつくった力作「REALIZE-NET」。
この時に初めてリアライズという単語を使うようになりました。由来はその当時読んでいた「思考は現実化する」という本のタイトルから現実化という意味の英語「REALIZE」を屋号としてつけました。
当時は"自分の目標(月に2万稼ぐことですが・・・笑)を現実化、実現するぞ"という意味を込めての命名でしたが、後にリアライズの仕事がお客様の思いを現実にする仕事であることに気付き、偶然にも事業内容も現わしているこのリアライズという単語に一番最初から出会えていた幸運に今でも感謝しています。
余談ですが、この頃から僕はビジネス本を多く読んでいました。本や読書に関してはこの連載の11話で案内したいと思いますのでお楽しみに。
さて、そんなこんなで出来上がったWEBサイトでしたが
その結果・・・・・。
やっぱり注文来ませんでした(*_*)
世の中そんなに甘くない!
そんなものです。素人が缶バッジ製造事業を始めて、勉強して1ヵ月も経たない素人がWEBサイトつくった、くらいで注文がとれたらきっと世の中成功者だらけですね。
創業期の心得としてアドバイスしたいことは、
最初は何にも起こらないものだと思っていた方がいい。計画はとにかくネガティブに立てた方がいい。
ということを言いたいです。
ネガティブ・ポジティブ・マインド・シンキングの違い
よく成功本や哲学本のようなものにはポジティブシンキングのことが書かれています。
ネガティブな考え方は自分にも周りにも悪影響を与えます。いつでもポジティブに。
そんな考え方がよく伝えられていますね。
いつからか覚えていないのですが、僕はものごとをどうしてもネガティブに考えてしまう癖があります。
そして世の中の「ポジティブ至上主義」を目にするにつけネガティブな考え方はダメだって自分にいつも言い聞かせ、でもそれでもネガティブな発想をしてしまう自分に気付くと都度落ち込んだりもしていました。
ですが、今ではいろいろな感情の波とそれによって引き起こされる様々な出来事を経験してきて僕の考え方は少し変化しています。
ポジティブとネガティブはそれぞれ、マインドとシンキングに分けて考えられると思っていて、
マインド・・・精神性
シンキング・・・考え方
とこのように捉えています。すみません。英語での本来の意味とは解釈が違うかもしれませんがご了承下さい。
マインドがここから起こる出来事を予想しその事柄をシンキング(解釈して判断する)して行動にうつされるものだと思っています。
例えば目的地に向かう時、ネガティブマインドな人は「あそこに落とし穴があるかもしれない」と考えます。
ポジティブマインドな人は落とし穴があるとは考えもしません。
この3つのパターンをみるとどのように考えて行動するのが一番良いか一目瞭然ですよね。
つまり、ネガティブにとらえてそれをポジティブに解釈して判断し行動するのがもっとも最良のマインド⇒シンキング⇒行動、プロセスだと思うのです。
一般的にネガティブな人と認識されている人の多くはネガティブな自分を自覚していて、そんな自分に自信が持てない人が多いように感じます。
そして「ポジティブな発想をしなきゃ」という呪縛にとらわれているように感じます。
でも実はそのように考える必要はないと思っています。
ネガティブマインドな人だからこそ落とし穴に気付ける。そして、それを肯定的にとらえることで危機を回避しながら行動できる。さらにシンキングの部分は習慣で変えられます。
まずはネガティブな自分を肯定する、ということを心掛けること。
ネガティブ ⇒ だからいいんだ!
このように考えていくことで自己肯定感はきっと高まっていくとも思います。
少し話がそれましたが、事業の計画や想定に関しては絶対にポジティブに考えずネガティブに計画を立てて、悪いことを想定して迅速に注意深く動くことが大事だと考えています。
何よりも最初からその覚悟をしておけばその事態が起こった時にガッカリしません。
このガッカリしないということはとてもとても大切で、起業まもなくの先行きに自信がもてない段階ではいかに心が折れないようにできるか、この1点が途中でやめてしまわない為のもっとも重要な要素と言えます。
それだけでいいんです。やめさえしなければ。やめさえしなければいつか何かが起こる。
かもしれないんですから。
なので心が折れる可能性のある大きな目標とプラス思考の計画は立てない方がいい。
とにかくネガティブに想定することをおすすめします。
念の為、銀行や投資家に見せる為の事業計画はポジティブに書いた方がいいと思いますよ。あれはまた別のものです。
1話と2話のまとめ
僕は幸いにもネガティブマインドな人でした。
”バンドを一生懸命やってきたけど成功できず、頭も良くなくて学もなくて人脈もなくてこれまで30年生きてきて貯金を全くすることもできていないどころかただの生活苦で借金350万もつくってしまった、そんな自分が起業して始めたばかりの事業なんかそう簡単にうまくいくはずがない”
このように思っていました。
そのくらいでいいと思います。
なのでひとまずガッカリすることは避けられました。
ただネガティブマインドによりそう簡単にいくはずがないと思っていたのに、この仕事をやろうと思えたのはやはり最初の目標が月に2万円稼ぐという、がんばれば手が届くのではないかと思うようなとても小さな目標だったからだと思います。
1話と2話を総括すると、
最初はできるだけ小さくリアルに切望できる目標を立てる。
自分自身を過小評価しそこにたどり着くまで道のりは極力ネガティブな想定をしておいた方がいい。
起業(と言っていいものかどうか・・・)したはいいけど何も起こりそうにない自分の事業に何かを起こしていく為にはどんなことをしたのか。
ここまでの話は割とスロースタートでしたが、ここから先人生が劇的に変わっていきます。それは次回の更新で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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