料理と計量

 さじ加減(味付け)は適当を旨としている。いばれることではない。単にずぼらだってことだ。いい加減で適当だってことだ。
 でも、「時間」はちゃんとタイマーセットして測る。
 蕎麦でも素麺でもスパゲッティでもマカロニや茹で卵、野菜煮物にしてもタイマーに頼る。茹でものは、つい「忘れる」からだ。
 淹れてある珈琲を温めるのに、鍋を何度焦したことか。たぶん10個じゃきかない(汗)。火事にならなくて本当に良かったと思う。液体の珈琲が炭になるってそうなもんだぞ。いばれない。恥である。
 火加減にも気を配る。中火が基本。弱火で煮ることも多い。そこはさすがに適当だと、フライパンに食材が焦げ付いたりするから。あと、雪平鍋の木製の柄の付け根が焦げて炭化しぐらぐらになりかねないから。そこは慎重に、そしていい加減に、火加減つまみを調整する。
 鶏胸肉の電子レンジ解凍や液体を電子レンジ加熱するため、重さを測るというのも「目安」を得るために励行している。励行て(苦笑)。まあ、何分加熱すればいいのかは「手に感じる重み」だけでは推し量れないので仕方ない。
 炊く米はカップで測ってボールに入れて水で洗米、炊飯器に移して炊飯器内釜のメモリにそって水を入れている。これもいい加減にはしてない。炊き加減は電子炊飯器のチップ制御任せで、あまり失敗する要素がないけれど、計量は守っている。
 こう並べ立てると、味付けの「塩ひとつまみ」だとか「七味唐辛子のふりかけ加減」だとかに「いい加減」「適当」は限定されているんだなあ、意外だなあと思った。

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