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不動産の売却、購入時には詳しく調査が必要です。
今日は不動産の調査に行ってきました。不動産会社が不動産の売却を頼まれるという事は、
その不動産についての重要事項説明をいつか作成するという事
です。まぁ売る商品の事が良くわからないと売れませんよね。その商品を買うことによって、「何ができるのか?」「何をしてはいけないのか?」販売員がわかっていなくては売れませんよね。その重説の作成にあたり、重説には書かなくてはいけない事があります。これを該当物件の市役所の窓口などで調べるのです。今ではインターネットの普及で机にいながら調べられることも増えたのですが、台帳の取得などなかなか完璧には終わらない。なので僕は役所に行って一発でまとめてしまうようにしています。
役所の窓口でご担当者が口頭で教えてくれる情報を記入していくので、後から見ると暗号になっている事もしばしば。さてどんな事を調べるかというと・・・
都市計画
その物件がある場所がどんな計画で街づくりされていく場所にあるか?場所によってはあまり家とか建てないでね!なんて場所もあるので物件の価値に大きく影響するポイントになります。
用途地域
その物件はどんな建物を建てられる場所にあるか?買った後でお客様が建てたいお店などが建てられないようでは大変です。
都市計画道路
その物件の所在地に新しい道路の建設予定は無いか?あったら将来立ち退きさせられてしまいますからね。
防火?準防火?指定無し
火災が起きた時に燃え広がりやすい密集した住宅街などは建物を燃えづらい素材で作る必要があります。
日影規制
建物を建てることによって近隣の建物への日照を長時間遮らないように建物の形状に規制がかかります。
地域地区等、その他の規制
特に自治体が定めた住む街のルール、規制などが無いか確認します。建てる建物への制限や建物建設時の申請など事前に把握しておかないといけません。
どんな道路にどれだけ接道している?
建築法上の道路に2m以上接道していないと建物の再建築が出来ない。これが基本ですが、あれ?接道が無いな?と思っても例外もある。今までも何度か取り上げてきましたが、「この土地は再建築できるの?」ここが大事です。新しい建物が建っていても、いつか再建築を考える日が来ます。前もって把握していないといけません。物件の価値を大きく左右します。私道があるならそこにどんな権利を持っているかも把握しないといけません。
上下水道の埋設管
水道は来ているの?下水道は?水道は大抵大丈夫。下水が来ていないと浄化槽の設置であったりで色々と費用が掛かります。
重要文化財の埋蔵地域
日本全土にわたって重要文化財が出土している地域があります。簡単に言うと土器や化石ですかね。それが出てきているエリアを役所でまとめています。該当するようだと建物の建築前に「試掘」を行って何か出てこないか調べます。出てくると発掘が始まり、これだと大変、特に無ければそのまま建築できます。
ガスの整備
都市部では都市ガスの普及によりプロパンガスの需要が減ってきています。おおむね都市ガスの方がガス料金が安いと言われていますので、そこも調査し、近くまで都市ガスの配管が来ていても自分の宅地まで引込が出来ていない。などガスの引込み工事の費用なども見当をつけておく必要があります。
とまぁこんな感じで調査を進めていくわけですが、自治体によっては水道局が遠いだとか、埋蔵文化財はここで調べてくださいだとか、同じ場所で調べがつかない場合があります。そうなると結構手間がかかるんですよね。あっち行ったりこっち行ったり。富士見市は埋蔵文化財は図書館でしたが他は全部市役所にあって助かりますけどね。
最後に
これね。不動産会社なら当たり前なんです。調査しておかないと契約なんて絶対にできませんから。でも仲介業者さんとかでやってない所ありますからね。弊社の売主物件とかをお客様に紹介して決めてくれる時には仲介業者さんが重説を作って、それを買主、売主がサインするわけですが、「あなたちゃんと調査しましたか?」といった重説を作ってくる仲介業者さんがいます。ここの手抜きをするようでは良い不動産会社とは到底言えません。ご注意下さいね。
全国の高校球児に何かしてやれることはないのでしょうか?どんな慰めの言葉もふさわしくない。