Kobe Bryantへのとりとめのない思い
朝からこんなに悲しく呆然とした日は無かった。
Kobeが突然のヘリコプター事故で墜落死してしまったニュースを朝ベッドで見て、しばらく何もできなかった。
Kobeは1978年8月23日生まれ。僕と同い年だ。
20シーズン全てをレイカーズへ捧げ、5度のリーグ優勝に2度のファイナルMVP、2008年にシーズンMVPを獲得した誰もが知るスーパースターだ。ロサンゼルスレイカーズだけにこだわって、下位指名でも入団し、努力の結果18歳と158日で当時のNBA先発出場最年少記録を塗り替えた。当時とても辛いことが多かった僕にとって、Kobeは”等身大のヒーロー”だった。彼の活躍と進化に、いつも勇気づけられて前を向けた。
名前も僕の地元である神戸とゆかりがあって、親近感を持っていた。bjリーグの東京アパッチでも監督を務めた彼の父親が、お気に入りだったレストラン「Kobe Steak House」に行った際に“KOBE” (神戸)の名前の由来を聞き、名前を気に入って息子に付けたのだ。Kobeは1998年に神戸を訪れてくれて、神戸のために寄付をしてくれている。また、2001年から2011年まで神戸大使をしてくれていて、大使として世界中に”神戸”を広めてくれた。阪神淡路大震災で傷ついた僕たちには、何よりのサポートだったように思っている。
引退後はグラミーで短編アニメ賞を取るなど多方面で活躍。この短編はいま観ると涙しか出ない。
プレーにおいては15歳も年上で”バスケットボールの神”であるMichael Jordanに挑戦し続ける姿が、本当にカッコ良かったしいつも勇気づけられた。僕たちの世代って、青春時代にも色々辛いことがあったり、就職も氷河期だったり、ずっとずっと我慢と努力を続けないといけなかったし、上の世代ってすごく大きな壁だった。KobeがMJに立ち向かう姿、どんなにしんどくても諦めない不屈のメンタリティ(Mamba Mentality)は、「俺たちも戦わなきゃ!」って青臭い僕らに思わせてくれた、そんな人だった。
僕がKobeに学んだことはMamba Mentality以外にもう1個ある。2017年の12月に行われた永久欠番記念セレモニーでのスピーチの中で彼が言っていたことだ。全部見たい方はぜひ下記から見て欲しい。英語だけど英語が分からない人にも伝わるものはあると思います。
このスピーチの中で、彼が自分の子供達に向けて言っていたこと I hope that’s tonight is not, you guys know that if you do the work, if you do work hard enough and the dreams come true.You know that, we all know that. But hopefully what you get from tonight is understanding that those time you get up early and work hard, those time you stay up late and work hard, those time you don’t feel like working, you are too tired, you don’t wanna push through but you do it anyway. That is actually the dream. That’s the dream. That’s not destination, that’s journey.If you guys, you guy can understand that, what you will see happen is that you won’t accomplish a dream, your dream won’t come true, something greater will. And if you guys understand that I am doing my job as a father.(一部和訳)「夢とは、その過程、『旅』のこと」夢とは行先(ゴール)のことではない、夢とはその過程、「旅」のことなんだ。そのことを理解したうえで、ハードワークをしたら、何が起こるか、それでも夢は成し遂げるものではなくて、夢は現実にならないものなんだよ。でも、実はもっと素晴らしいことが起こるんだ。
誰にでも夢があって、みんなそれに向かって日々頑張っていると思う。結果、夢が叶う人もいれば、叶わない人もいる。どんな夢を持つかは人それぞれだし、人生色々だ。でも、それに向かって一生懸命できる努力をして、周りの友人や家族と助け合い、前をむき続けた先には、自分が持っていた夢以上に大切なものがあるということだ。それが「感動」なのか「一生の友人」なのかは分からないけど、当時仕事で悩んだり自分を見失いかけていた僕はこの動画を見て、この言葉をもらって本当に救われたし、再び前を向けた。
まだ全く彼の死を受け入れられないが、これからの人生でまた挫けそうになったら、Kobe(マイヒーロー)のことを思い出して、また前を向こう。
ありがとうKobe。
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